サンゴの不調サイン!〜口から白いネリネリが…
「サンゴの調子が悪い…」と思って観察していると、マウスから白い糸を絡めたようなネリネリが出てる⁈
そんな状態を見たことあるでしょうか?これはわかりやすいサンゴの不調サインです。
今回ちょうどそんな状態のサンゴを撮影したので、この状態についてご説明しようと思います。
サンゴの口(マウス)から出る白いネリネリってどんなヤツ?
まずはその白いネリネリについての画像を見てもらいましょうか、これは不調が出たタコアシサンゴの画像ですが…

わかりやすいようアップにしてみると↓

ポリプが丸いのでちょっとだけ判別しにくいですが、周りのポリプとは明らかに違う、白いネリネリがついてます。
これはサンゴが吐き出した”隔膜糸”でして、口の中にある組織を吐き出しちゃってるんですね。
これはサンゴが何かしらの原因でストレスを感じてる時によく見られる現象です。原因を探らねばなりませんね…
【画像比較】調子良い時と悪い時の見比べ
調子が良い時↓


ポリプが大きく膨らんで発色もいいですね。
調子が悪い時↓


ポリプの膨らみが悪く、ワックス(サンゴの根本の部分)も後退気味です…まだワックス残ってますが。
画像左側の白い部分が後退した範囲です。
サンゴ不調の対処①水質チェック
調子が悪い時はまずは水質から確認してみましょう!
チェックするべき項目は
- 塩分濃度
- 水温
- pH
- KH
- PO4
- NO3
- Mg
- Ca
たくさんありますが言ってしまえば測れるもの全部測るべきです!じゃないとどれが原因かわからないので…
①から順に優先度が高いと思ってます!
②の温度は水質とは言い難いですが、表示されてる温度計がズレてることが原因のパターンが意外と多いですよ!
今回の不調の要因と考えられたのはpHとPO4でした。pHは7.7と低めの値、PO4は0.08でちょっと高めなのが気になりました。
サンゴ不調の対処②〜水流
サンゴによって好みの水流は違います。
タコアシサンゴなどいわゆるチョウジガイ系のユラユラサンゴは強い水流が当たる場所は苦手な種類が多いです。
今回は水流ポンプの波が当たりそうな場所にあったので、波が当たりにくいもっと緩やかな場所に移動してみました。
水流が強いのが好みのサンゴでも不調時は流れが緩やかな場所に移動した方がいいパターンが多いです。
でも波が全然無いところはダメなので、その調整は難しいところです…
サンゴ不調の対処③〜光
光が当たりすぎると”強光障害”になって弱ってしまいます。
特にタコアシサンゴのようなLPSは水深が10mを超える深いところに生息していることが多く、強い光が好きじゃない種類が多いです。
ライトのパワーを落とすのがベストですが、そうすると他の元気なサンゴが弱ってしまう可能性があります…
そのため今回は場所を移動して少し水深を深くしました。水槽内での移動では誤差のレベルですが、、、
サンゴ不調時の対処④〜寄生虫の疑い
サンゴ育成の三要素≪水質・水流・光≫について考えてきましたが、それとは別で寄生虫が原因とも考えられます。
LPSではヒラムシが代表的な寄生虫。他にもミノウミウシもサンゴの寄生虫として有名ですね。
目視では確認できませんが、寄生虫は目視では見つけにくいもの。色をサンゴに似せて保護色になってるヤツが多いので。
時々天然海水を入れていたため、寄生虫が侵入した可能性が十分考えられたため薬浴も実施しました。
今回使ったのはコチラ↓

LSS研究所の”Coral RX”です。寄生虫除去では定番ですね。
ヒラムシは薬浴してもしぶとくへばり付いて落ちないことがあるので、スポイトで優しく吹きかけながら薬浴してます。
とりあえず今回は薬浴しても寄生虫は出てきませんでした!
原因がわからなかったらどうするべき?
いろいろ試しても原因がよくわからない、というときはどうするかというと
調子が良かった時の状態を再現するため環境を戻していくのがいいと思います。
中でもまず戻すべきは水質!定期的に水質検査をしていないと調子良い時の水質がわからないため、やはり水質検査は大事なんですね。
今回は水質の項目がズレているのでそれが原因と推定し、対処していくことにしました。ちょっと油断したツケですね…反省
一度調子を崩したサンゴは調子が戻るまで時間がかかるので、崩さないように普段から注意して観察することをオススメします!!
