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海水水槽を始めよう

海中の宝石箱!サンゴ飼育の魅力

#インテリア水槽#サンゴ水槽#マリンアクアリウム#水槽メンテナンス業者#水槽飼育

サンゴ水槽

海水魚水槽(マリンアクア)をやっているといずれはやりたくなってしまうのがサンゴ水槽!(リーフタンク)

惹きつけられるその理由はサンゴ特有の色彩!

今回はサンゴ飼育の魅力をたっぷり伝えたいと思います!

サンゴって飼えるの?それ以前に買えるの?

テーブル型ミドリイシ

マリンアクアリウムをしているとサンゴ水槽にも興味を持つ方は多いんです。

しかし人生でサンゴを購入するという経験がある人は少ないんじゃないでしょうか?

なので「サンゴっていくらぐらいで買えるの?」「相場がわからない」って方もおおいんじゃないでしょうか。

さらに言えば「サンゴって水槽で飼えるの?」「エサとか必要なの?」「そもそも生き物なの?植物みたいな存在じゃないの?」と思ってる人も多いんじゃないかと…

初めての方からすると山ほど疑問はあるかと思いますが、まずは金額的なことについてお答えしましょう。

サンゴの種類によって変動があるのはもちろんなんですが、そのうえでお答えすると

【1個あたり数千円~数万円】

このぐらいの価格帯だと思ってください。

これを見て「高ッ!!」と思った方は多いんじゃないでしょうか?

実際お客さんにこの話をするとそんな反応が多いです…汗

まずサンゴが”生き物”であることと、世界的に”採取が規制されていく傾向”というところがこの値段の要因になっていると思います。

しかしこの価格であっても飼育したいと感じるぐらい魅力的な生き物なんです!

サンゴと聞いてどんなモノをイメージしますか?

宝石サンゴ

あなたはサンゴと聞いてどんな形を思い浮かべますか?

おそらく↑の画像のようなのを思い浮かべるんじゃないでしょうか?

では↓の画像に写っているのは?

ゴールドトーチ

「黄色いイソギンチャク」と思うかもしれませんが、、

実はこれもサンゴなんです!

多くの人はサンゴは生き物というより海中に存在する樹・植物のような存在をイメージされるかと思います。

でも一見イソギンチャクにしか見えないこちらもサンゴですし、岩にべったり張り付いて広がっているデコボコしたものもサンゴだったりします。

ここに写っているのもぜんぶサンゴ!

知らない人からすると「これもサンゴ?!」と驚くかと思います。

知れば知るほど奥が深いのがサンゴの世界ですよ!

サンゴ最大の魅力は”色彩美”!!

アクアリウムを始める理由として多いのは「魚を飼育したい」というのが多いでしょう。水中を泳ぎ回る魚の動きに癒しを求めて始める方が多いんですよね。

ではサンゴを始めるとなるとどうか?サンゴは特に動き回ることはないので、魚のような躍動感を味わうことはできないでしょう。それなのになぜサンゴ飼育を始めたくなる人がいるんでしょうか?

かく言う筆者も始めはサンゴ飼育には興味無かったんですよね。

「あんな動かない生き物を眺めて何が楽しいのか?」そう思って魚専門でした。

でもショップとか見に行ってるうちに目にするサンゴに引き込まれていきました。

サンゴの最大の魅力、それは”色彩美”だと思います!

他の生物ではなかなか出せない蛍光色が見る者を魅了します!

それを存分に味わえるのはLPS飼育でしょう。LPS(Large Polyp Stony coral)は特に蛍光カラーを持っている種類が多く、わかりやすくキレイです!

サンゴに興味無かった人がアクアショップでLPS水槽を見てサンゴ水槽を始めるキッカケになるのが王道パターンでしょう、私もそうです!

そしてSPS(Small Polyp Stony coral)で体験して欲しいのは”色揚げ”ですね!

色揚げとは、上手く飼育することで色彩が変化向上し更に美しくなることです!

色揚げはLPSにもあるんですが、特にSPSは色揚げに成功すると全く違う個体なんじゃないか?というレベルで色彩が変化するんです。

難易度は高いですが、その分成功した時の喜びと美しさは他に変えられないモノです!

そんな魅力が多くのアクアリストをサンゴ飼育に引き込んでいくんです!!

サンゴ飼育は難しい??

サンゴ水槽を見て「キレイ!羨ましい‼」と好感触を得るのは簡単なんですが、サンゴ飼育を始める人は少ないのが現状…

なぜサンゴ飼育は普及しないのか?

いくつか理由はあると思いますが、最大の理由はおそらくコレ、

【サンゴの飼育は難しい】という評判

さてこれは本当か?

これはホントで、実際サンゴ飼育は難しいと思います。

難しい理由①水質管理

まず魚水槽よりは厳密に水質管理が必要なこと。

硝酸塩NO₃やリン酸塩PO₄といった栄養塩を筆頭に、サンゴの骨格形成に関わる成分の管理が大事です。

この面倒くさいところがハードルになってます…

難しい理由②死にやすい

上手に管理しているつもりでも、ある日突然死んでることがあります…前日まで全然元気だったのに、です。

死ぬ原因は必ずあるんですが、それが特定できないことも多く、対処を考える間もなくあっという間に亡くなってしまう…これが実際に起こります。

このような事実があるのでサンゴ飼育は難しいとされています。

特に高額個体ほど飼育難易度が高く、数万円のサンゴが迎え入れてわずか数日で死んでしまう事なんてよくある話なんですよね…

サンゴは採取禁止ってご存じですか??

海水浴場
海水浴場でもサンゴが生息していることはよくあります

購入すると1個数千円のサンゴも海に行けば普通に居たりします。それも場所によっては素潜りで手が届く範囲に居たり…

でもサンゴは採取禁止なんです。国内どこに行ってもNG

沖縄とかのごく一部の業者は許可があるのか採取してるようですが、一般人はNGです。

食用の貝やウニは漁業権で各地の漁協が管理してますが、サンゴは国の管理で法的に規制されてます。採取すると犯罪者です…!

なので「地元の漁協に許可取ったから」とかの言い分は通じず、採取は法で厳格に処罰されてしまいます。

そしてもう一つ注意していただきたいのが、”死んだサンゴ=白化サンゴ”も基本持ち帰っちゃダメなんです!

海岸に遊びに行ったときに真っ白なサンゴの欠片を記念に持ち帰ったことがある人は多いのでは?これもダメなんで注意しましょう…

「死んでるんだからいいじゃん」と思いがちですが、白化サンゴは風化して砕けて砂浜を形成したり海岸の礎になったりと、死してなお自然環境の創造に役立つので無闇やたらに持ち帰っちゃうとダメなんですね。

知らずにやって違反にならないよう注意してください!

将来サンゴ飼育は出来なくなる…?!

日本国内でサンゴは採取禁止なので、マリンアクアリウムで流通するサンゴは多くが海外産です。

では海外ではサンゴ捕り放題なのか?

当然ながらそんなことは無く、海外でもサンゴの採取は厳しく規制されています。

そしてその規制はだんだん厳しくなっていってるんです。

そのため「サンゴはそのうち流通しなくなる」という未来予想もされています。

なぜそんな規制だらけになっているのか?

①資源保護の観点から採取禁止になっている

サンゴは生態系を維持するために非常に重要な役割を果たしています。

まずサンゴが光合成で生産する酸素量は陸上植物よりも高いという説があり、生き物の生存に欠かせない存在です。

さらにサンゴ自体が多くの生き物の住処になるので、生物多様性の維持に大きく貢献しています。

②密漁対策の採取禁止令

マリンアクアリウム市場で高値で取引されるため密漁も後を絶ちません。

これはアクアリストがいるから密漁が減らないんだ!と言われてしまうかもしれませんが…

さらにはサンゴに隠れた魚を捕まえるためにサンゴごとへし折って回収するという悪質な採集業者もいると聞いたことがあります…

③環境変化によって絶滅の危機

温暖化・環境汚染などサンゴを取り巻く状況はここ数十年で急激に変化。世界中のサンゴは急激に減少しているんです。

そもそも多くのサンゴは赤道付近の温かい海にしかおらず、元々限られた海域の生き物なんです。

それが地球レベルの変化でさらに数を減らしてしまっているので、あと100年経ったらサンゴ礁は世界に何カ所残っているのか…?

もうそんなレベルでサンゴは住処を追われているんです。。。

こういった理由からサンゴは数を減らしているため、流通が止まってそのうちサンゴ飼育は出来なくなるんじゃないかと言われているんです。

この問題にアクアリストとしてどう向き合うべきか?

貴重なサンゴを水槽で育て守り抜くことで未来へタスキを繋ぐことが使命とも言えますし、

アクアリストがサンゴを諦め手放すことでサンゴの乱獲を無くすことが大事ともとれます。

あなたの考えはどうでしょう??

入手難易度も上がっているサンゴたち

サンゴは国内・海外問わず採取禁止や規制が入り、年々入手難易度が上がっていってます…。

規制・密漁・環境破壊、サンゴの流通が減っていく原因は多々ありますが、

それ以外にも入手難度が上がっている要因がコチラ。

①円安

アクアリウムのサンゴは多くが海外産。ほとんどは飛行機に乗って国内に輸入されるんです。

そうなると円安だと買い付けが難しくなってきます。

円安でもお金を積めば買えますが、年々数が減っているショップにはそんな大金をポンポン積む余裕が無くなっているのが現状です…

②海外との争奪戦

↑の円安も絡みますが、サンゴを欲しがっているのは日本だけじゃありません。

貴重なサンゴの業者には世界中から買い付け依頼が来ています。

実際国内のショップが海外に買い付けに行ったとしても、一回当たりの購入金額が少ないと良いサンゴは回してもらえません。

一回の買い付けで200万円とかでは全然少額らしいですよ…ショップの資金力が無いとサンゴも仕入れられません。

アクアリウム市場が大きい海外勢のマリンアクアリウムが豪勢なのはその国のアクアリウム需要も絡んでますね。

③貴重なサンゴの減少

驚くような色彩のレアサンゴは簡単に見つかるものじゃありません。

現地シッパー(採集業者)もそういったサンゴを入手するのはとても難しいんです。

そのため流通量も少ない。

ましてやサンゴの成長はゆっくりですので、バンバン採取してればあっという間に絶滅してしまいます…

貴重だからこそ欲しがる人が多いサンゴですが、その分流通は限られるもの。

国内にサンゴを流通させてくれる卸業者とショップの方たちにはこれからも頑張ってほしいものです。

サンゴ飼育始めるならどのサンゴがオススメ?

サンゴの値段は数千円~数万円ぐらいと言いましたが、当然それより高いモノから安いモノまでいろんな種類があります。

中には1個1,000くらいのリーズナブルな種類もあるんですよ~

そして安い種類は飼育も簡単なものが多い傾向が。

今回はサンゴを始めたい方に「まずはこのサンゴから!」とオススメしたい種類を紹介しましょう!

スターポリプ
スターポリプはソフトコーラルの一種

紹介するサンゴはスターポリプ!

おそらく多くのショップがサンゴ初心者に勧めるサンゴですね。

なぜなら「安い・丈夫・キレイ」と3つの嬉しい特徴が揃っているからです!

スターポリプは増えやすいので株分けしてお求めやすい値段で販売しているショップが多いです。

そして水質にそこまで敏感じゃないので、初めてのサンゴ飼育でもダメになりにくい。

更に蛍光グリーンがわかりやすくキレイなので魅力が伝わりやすいです!

入手難易度も低く手に入りやすいので、まずはこういった種類からサンゴデビューしてリーフタンクのノウハウを学んでみるといいでしょう!

さらに沼にハマってしまう、魔力を持つサンゴは!?

スターポリプはキレイで初心者でも飼育しやすいオススメのサンゴですが、

スターポリプの蛍光グリーンの色彩を眺めていると、だんだん他のサンゴも欲しくなってしまうもの…

そうやってどんどん新しいサンゴを買い漁ってしまってどっぷり沼にハマってしまうんですよ…

そんな人気のサンゴを紹介!

①ハナサンゴ(トーチコーラル)

ゴールドトーチ
黄色が眩しい「ゴールドトーチ」

見た目はイソギンチャクなんですがLPSのサンゴです。

カラーバリエーションが充実していて、水流でユラユラたなびく姿が人気のサンゴです!

LPSの中では少し難易度が高い印象ですが、チャレンジする価値アリのオススメサンゴ。

昔より飼育ノウハウが充実して飼育しやすくなったからか近年は特に人気が高まってますね~

②カクオオトゲキクメイシ

ボアバンキ
近縁種のオーストラリア産オオトゲキクメイシ”Bowerbanki”

こちらもLPSで、ハナサンゴとは違っていわゆるプクプク系というカテゴリーの種類。

長いポリプをたなびかせるんじゃなくて、プニプニの共肉で色彩を出すサンゴです。

このサンゴの一番の魅力はカラーバリエーションの多さでしょう!

ホントに様々な色彩を持っていて、飼育しだすといろんなカラーをコレクションしたくなってしまいます!

キクメイシと名のつくサンゴはかなり多いので、それらの品種も合わせると無限大とも言えるレベルのカラーバリエーションがあります。

だからこそまだ見たことない唯一無二のレアカラーを求めてサンゴ探しが止められなくなります!

③ディスクコーラル

こちらはソフトコーラルでスターポリプに並んで丈夫で増えやすい、初心者でも安心のサンゴです。

このディスクコーラルは安いものなら1,000円以下でも手に入れられるでしょう。

さらにディスクコーラルには「バブルディスク」「バウンスマッシュルーム」といった高額になるが形もカラーバリエーションも段違いの種類が存在してます!

バウンスマッシュルームは風船のようなポリプがとても綺麗です!ただこれを発現させるのは難易度が高めですが…

今回紹介した3種以外にも実に多くのサンゴがあります!

ぜひショップに足を運んでアナタのお気に入りを見つけてください!

小型水槽でも飼育できるようになったサンゴ

サンゴ水槽は大きな設備で高い機材を揃えてやるもの…というのは昔の話。

最近は機材が進化し小型水槽でも十分サンゴが育てられる時代になってきました。

海外でも小型の水槽でサンゴを上手く飼育している方が増えました。

特に日本の住宅事情を考えると小型水槽で省スペースにして楽しめる点が理にかなっています。

そしてサンゴは”フラグサンゴ”という、プラグという小さな土台に接着して切り売りする形態があります。

こうすることで小型水槽にも入れられるし、価格もリーズナブルにできるというメリットがあります!

小さなフラグサンゴをじっくり育てて大きくするという楽しみ方ができるのもサンゴ水槽の魅力です!

サンゴ水槽
コチラは30cmキューブ水槽のサンゴたち

増やして楽しむのもサンゴの醍醐味‼

サンゴは成長にして大きくなるとカットして増やすことができます!

そうして増えたサンゴをカットしてフラグサンゴにすることでどんどん増やせます!

「カットして死なないの?」と思うかもしれませんが、全然大丈夫です!

とはいえカットにもコツがあり、基本的にはマウス(口の部分)を避けてカットするなど切ってはいけない部分を避ければ大丈夫です。

増えたサンゴは欲しい人に売ってあげたり、サンゴ仲間と交換したり。

海水魚は水槽で繁殖させることは難しいですが、サンゴはこのように増やす楽しみがあるのも魅力の一つですよ!

サンゴ飼育の最重要ポイントは”水質”!

PO₄試薬

サンゴを飼育するにあたって機材がどう、レイアウトがどう…と話すのも楽しいところですが、

サンゴ飼育の一番重要なポイントは水質です!

もちろん他にも重要な要素はありますが、まず水質が良くなければどうにも上手くいきません。

では水質はどんな値を目指せばいいんでしょうか?

そのあたりは↓の記事で過去にまとめてますので、ご参考にしてください!

サンゴ水槽の水質目標

サンゴ飼育三大要素、残りの2つは”水流”と”光”!

CoreX200
サンゴ飼育向けのフルスペックLEDライト”GrassyCoreX200”

サンゴ飼育は水質が大事ですが、他にも重要な要素が。

それは【水流】と【光】です。

サンゴは動けないので流れてくる水に触れることでガス交換(呼吸)をしたり成長に必要な成分を補給しています

そのため適切な水流が無いと弱ってしまいます。

そのためセッティングの段階で水流ポンプの配置を考えてサンゴに適切な水流が当てられるよう工夫する必要があります。

どの場所に水流ポンプをセットするか、また水流ポンプ自体の性能もよく吟味して選ぶ必要があります。面倒に思うかもしれませんがこの時間が楽しいんですよ…!

そしてサンゴは光合成で栄養を作っているのでライトの性能も重要です!

安いライトだとサンゴの成長に必要な波長が足りてないことが多いので、サンゴ用のライトは高いものが多いです。

サンゴを飼育するとなるとこういった理由で機材にお金がかかりますが、あれこれ考えて機材を選ぶのも楽しみの一つですよ。

サンゴ飼育始めた人がよくやる失敗がコチラ…

サンゴ飼育にハマった方がよく経験する失敗があります。それが

【衝動買い】です!

この楽しさにハマった時はあれもこれも欲しくなって、「たぶん飼育できるだろう」と思って買っちゃうんですよね。

そして買ったはいいけど、水槽がサンゴに適さず入れてすぐに死んでしまうことが…

早いものなら3日も持たずに真っ白に白化してしまいます。

これを避けるには衝動買いは止めて、水槽がサンゴが飼育できる環境になるまでじっくり待つこと。その間にサンゴ飼育の知識を蓄えておくこと。

…なんですが、なかなか待てないのも事実。なにせ今が一番楽しい時期ですから…

そんな時はメンテナンス業者を利用してみてはいかがでしょうか?

メンテナンスを一任しなくても相談や水質診断で利用する手もありますよ!

業者はそういった問い合わせも歓迎してるので、少しでも不安があるなら一度相談してみてくださいね。


以上、サンゴ飼育に関する内容でした!

サンゴ飼育のコツや水質のこと、水流やライトについては過去の記事でも紹介してますので

ページの↓にある関連記事もご参考にしてください!

この記事の著者

AQUASCAPE

首都圏でアクアリウムの大手メンテナンス会社に勤務し2000回以上のメンテナンスを経験。
アクアリウムの魅力を広げるため初心者向けのコンテンツからディープな話まで幅広く情報発信をしている。
個人宅の水槽からオフィス・クリニックの水槽まで、前職の経験に基づいたアドバイスを提供していきます。
1991年生まれ。

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