アクアリウムで目にする単位の話

こんにちは、AQUASCAPEです!
2025年10月現在、アクアリウムの裾野を広げたいとビギナーさん向けにブログを執筆してますが
自身の学びのアウトプットの場としても活用していきたいと思い
コチラの内容は豆知識とかを書いていこうと思います!
アクアリウムをしているといくつか単位を聞くことがあると思います。例えば
- %(パーセント)
- ‰(パーミル)
- ppm
- ppb
- ppt
などがあります。
他にも病気の話とかするとμm(マイクロ・ミュー)とか聞くかもしれませんが、今回は割愛で…汗
単位については特に意識せずスルーしがちですが、
調べてみると日常でも聞くようなワードもあってオモシロいので紹介します!
<パーセント % percent>
普段の生活でもよく聞く単位ですね。
パーセントは『100分の1』『1/100』 みんな知ってる、わかりやすい単位です。
<パーミル ‰ permille>
この時点で聞いたことがだいぶ減るかもしれませんが…
これは塩分濃度計でよく聞きますね。比重ではなく塩分濃度で測ってる人は馴染みがあるはず。
パーミルは『1000分の1』『1/1,000』 パーセントの1/10、%よりもっと細かい数値が見えるようになります!
<ppm ”parts per million”>
ここから更に馴染みが無くなってきますが…
ppmは硝酸塩(NO³)やリン酸塩(PO⁴)など水質検査の時に出てくる単位ですね。
↑のように3つの単語の頭文字をとってまして、それぞれ見ていくと
“parts”→これは”part”の複数形?と思いますが、 “part” = “~分の1″の意味
“per” = ”~につき” の意味
“million” = “100万”
なので、『100万分の1』『1/1,000,000』の単位ですね!
%や‰のような記号からアルファベットに変わるので、単位という意識から外れそうになりますが
…
なので”ppm”って量ではなく『割合』を表しています。
例えば海水の硝酸塩が1ppmだった場合、硝酸塩の量は『×0.000001 の割合で溶け込んでいる』ということ。
この海水の量が1Lだったら硝酸塩は『0.001ml』(ほぼ0.001g 正確に言うとちょっと違うけど)
海水が5mlだったら硝酸塩は『0.000005ml』溶けている、ってことですね。
<ppb ”parts per billion”>
これはもうほとんど聞かなくなってきますが、
水質検査で利用している方も多い『HANNA』さんの水質測定器で目にしたことがあるんじゃないでしょうか?
“parts”と”per”の解説は省略して
“billion” = “10億”
なので『10億分の1』『1/1,000,000,000』です。このあたりになるとそうそう聞かないですよね~~

コチラで”ppb”を目にされたことはあるかも。液晶の上にちゃんとppbって書いてますね。
でもコチラ、注意しないといけないのが
『リン酸塩(PO⁴)』じゃなくて『リン(P)』を計測するヤツです!
なのでリン酸塩を知りたいのに間違ってコチラを買っちゃった人は換算してお使いください。
換算式は偉大な先人アクアリスト様が過去に割り出してくれてますのでご紹介は↓
http://donyafullspe.blog.fc2.com/blog-entry-341.html
リンのリン酸塩換算式
『リン × 3.065 = リン酸塩』
例)リン30ppb × 3.065 = リン酸塩91.95ppb
単位を直して、リン酸塩91.95ppb ≒ 0.092ppm
<ppt ”parts per trillion”>
最後はさすがに細かすぎてどこで使うかわかりませんが…
“trillion” = “1兆”
なので『1兆分の1』『1/1,000,000,000,000』となります。
trillionは最近ドラマ・映画でもそんなタイトルがあったので聞き馴染みあるかも?
アクアリウムで使う可能性低いですがここまできたのでついでに解説でした 笑
<綴りをよく見ると覚えやすい>
さて”ppm”や”ppb”を綴りで見ると”million”だったり”billion”だったりと聞き馴染みがあるのでイメージしやすくなったと思います。
ppm × 1/1,000 = ppb
ppb × 1/1,000 = ppt
だったりと。英語なので1000分の1ずつ(カンマの区切り毎に)単位が変わってますよね!
そうして見ると、%も‰も同じことに気付きます。
% = percent ですが、 ”per” と “cent” です。
“cent”は『100分の1』を意味します。元は英語じゃなくてラテン語の”centum=100″が語源だとか。
“century”=”一世紀”で100年を意味しますので、パーセントが『100分の1』なのも綴りを見るとよくわかります。
‰ = permille も”per”と”mille”に分けるとわかりやすいです。
『ミル』の文字から”mill”→『ミリオン』→100万分の1 と誤変換してしまいそうですが
“mill”ではなく”mille”。つまり”millennium”『ミレニアム』なので1000年。
よってパーミルは『1,000分の1』なんですね~~
単位のことも調べてみるとよく聞く単語が出てくるのでオモシロいものです。
かなり細かい単位を使っていることを認識すると水質コントロールの時の添加剤なども
ものすごく細かい調整をしてるってことがわかりますね。まとめると
- %=百分の1 100分の1
- ‰=千分の1 1,000分の1
- ppm=100万分の1 1,000,000分の1
- ppb=10億分の1 1,000,000,000分の1
- ppt=1兆分の1 1,000,000,000分の1
以上、アクアリウムで目にする単位の話でした。

