フグは病気になりやすい?~他の魚との違い

海水魚の飼育では何かしらの病気に悩まされることは多いモノ。そんな中、メンテナンス事業をやっているとよく耳にするのが
「フグは病気にかかりやすい」という話。
もちろん他の海水魚も病気にはなるんですが、中でもフグは病気になりやすいという印象を持つ方が多いようです。
フグは病気になりやすいのか?
これについて”フグが病気になりやすいという実感はあります!”
数々メンテナンスの現場を経験した筆者的にも、フグ科の魚は白点病など皮膚に関する病気に罹りやすい印象があります。
あくまで印象、科学的に立証されているとは言い難いのですが…病気に弱いとされる理由はあります。このあたりについてちょっと話をしてみましょう。
病気になりやすい要因①~皮膚がさらけ出されてるから
フグ科でアクアリウムに導入される魚はキンチャクフグの系統もそうですが、人気が高い”ハリセンボン”もいます。

前回の記事で書きましたが、ハリセンボンの針は鱗が変化したものでして、この針は皮膚の下に隠れてます。
本来の魚は皮膚の上に鱗があります。そこを粘液でコーティングしてあります。
しかしハリセンボンは皮膚の下に棘=鱗があるので、皮膚が野ざらしになってしまってます。(粘液でコーティングはしてますが)
そのため細菌に対するガードが弱いと言われています。
これはハコフグも同様、ハコフグの硬い体は鱗が変化したものなので、鱗の上に皮膚があり、そこを粘液で覆っている感じ。トラフグなどは鱗は無いと言われてます。(皮膚と同化して小さな鱗があり、これが触った時にザラザラする理由とも言われますが)
そういった理由で魚の皮膚に寄生する白点病などの病気になりやすいと言われてますね。
病気になりやすい要因②~フグ専門の病原菌類
こういった特殊な体構造のせいか、フグ科だけに見られる病気というのも存在します。
特定の種だけに発生する病気はもちろんフグだけに限った話では無いですが…特殊な魚であるがゆえにこういった被害に悩まされる部分もあると思います。病気の例としては
口白病:口の周りが白くなり、ただれや腫瘍が発生する。フグに多いが他の魚の発症例もある。ウイルス病だが原因ウイルス不明。
粘液胞子虫性やせ病:名前の通り瘦せる病気。これは体表ではなく腸管内に発生する寄生虫病。原因虫の一つ『Sphaerospora fugu』は学名に”フグ”のワードが入るほど。ただ別の魚への感染例もある。
このように、主にフグ科で発生する病気もあるんです。これらは主にトラフグなどの養殖場で発生する病気ですが、フグ科を飼っていて白点病とは違う原因で弱って亡くなってしまった事例がある方は、もしかするとアクアリウム業界ではあまり認知されていない病気で亡くなった可能性があるかもしれませんね。
【まとめ】
- フグ科は病気になりやすい実感はある!
- 理由①皮膚がさらけ出されてる
- 理由②フグ科に特化した病気がある
