ポンプのトルクの話

タイトルから車の話と勘違いされそうですが…
水槽の心臓部『メインポンプ』に関わる話です…!
水を押し上げるポンプのトルクって意識されたことあるでしょうか?
あまりアクア用品でトルクって言葉は出てこないものの、製品によってトルクの差があります。
このトルクの差が『揚程』に関わってきます。
車好きな方にはわかりやすい話なんでしょうけど、このトルクって何なのか?について理解していきましょう~
揚程:水を上にあげる高さのこと。
トルクってなに?
車ではトルクやら馬力やらって聞きますけど、どちらも『パワー』のこと言ってるんじゃないの?って感じます…でも実は意味合いが違ってくるんですね。
まずトルクと馬力を調べてみると
トルク:ねじる力
馬力:トルク × 回転数
と出てきます。
この違いを説明するのに、レースゲームを例えに挙げるとわかりやすいんですが
トルクが高い→加速が早い
馬力が高い→最高速度が速い
みたいな感じ。トルクが高いけど馬力が低い車は最高速度に達するのは速いが、最高速度が遅い。ってことになります。
水中ポンプにおけるトルクと馬力は?
ではこれを水槽の水中ポンプ=メインポンプに当てはめるとどうなるか?
ポンプのトルク→揚程
ポンプの馬力→流量
こんなイメージだと思います!
一見すると流量が多いポンプ=トルクが高いポンプと思いますが、必ずしもそうとは言えません。
例えば、多くのアクアリストも利用しているであろうREI-SEAのRSDポンプを見てみましょう
↓株式会社イワキ(IWAKI) REI-SEA水陸両用ポンプRSD サイト
https://rei-sea.iwakipumps.jp/products/pump/rsd
こちらのRSD-40AとRSD50-Aを比較してみましょう。
RSD40の最大吐出量=流量は40L、RSD50の流量は45Lです。
RSD50の方がハイパワーと思いますよね?でも揚程を見ると
RSD40の最大揚程は3.5m、RSD50の揚程は3.1mです。
揚程の部分ではRSD-40Aの方が優れてますね。
REI-SEAのHPで明言されてないので推測の話ではありますが、RSD-40Aの方がトルクが高いんじゃないでしょうか。
【まとめ~ポンプは流量だけじゃなく揚程も大事】
というわけで水中ポンプにおける【トルクと馬力→揚程と水量】という話でした。
OF水槽で水量が高いポンプを選んでも、揚程が低いポンプだと水槽内の循環が不十分になってしまいますので、揚程の部分にも気をつけてみましょう。
海外製のポンプはトルクが高く揚程も気にしなくていいくらい強いとも聞いたことがありますが…それぞれの製品の仕様をよく見て選んでみましょうね!

