水流ポンプを使おう

こんにちは、いつも閲覧ありがとうございます!
愛媛で水槽メンテナンスサービスをしております、AQUASCAPEです。
今回は水流ポンプについての解説です。
まず始めに、水流ポンプと聞いて
別に無くてもいいんじゃない?

ろ過装置から出てくる水で十分流れあるでしょ?

と思われる方もいるんじゃないでしょうか?
例えば金魚鉢での金魚飼育であったり
一部の水槽では
「水流ポンプ無しでずっと飼育してたよ~~」
という方もいらっしゃるでしょう。
しかし、海水水槽において“水流”ってのはかなり重要になってきます。
今までにもちょっと触れてますが、水流がうまく組めないと
淀みができて変なコケが発生したり、病気の原因になります…
そのためなるべく水槽内で【水が動いてない場所を作らない】ことが大切です!
海の中ではほとんどの場所で波の影響を受けますからね。
そういった自然の環境を考えて水槽の環境を作ってあげましょう。
≪水流ポンプってどんなものがある?≫
水流ポンプにもいわゆる『タル型』『バータイプ』など形状はいろいろあるんですが
けっこうな製品が小型水槽より中~大型水槽に適したタイプのものが多いです。。。
それでも近年は小型水槽に最適なコンパクトなタイプの水流ポンプも
流通するようになってきました!
ここでは小型水槽に使えそうな水流ポンプをご紹介いたしますね。
≪①カミハタ/Rioシリーズ≫

神畑養魚㈱から出ている『Rioシリーズ』。
多くのショップに在庫しててお買い求めやすいことはモチロンのこと、
サイズのバリエーションも多く水槽サイズに合わせて選べます。
さらに便利なのが『追加部品』の豊富さ!!
製品自体に始めから複数のアダプターが付いてたり、別売りのオプションパーツもあります。
これが意外と応用が効いていろんな使用方法があるんですよね~~
サイズバリエーションがたくさんあると言いましたが
小型水槽に向いているサイズを挙げると
Rio50、90、180、200、400、600、800 くらいまででしょうか!
この数字が大きいほどパワーが強いと考えてもらって大丈夫です。
800あたりはだいぶ勢いが強くなるので使い方にお気を付けください。
なお、コチラの製品はHz数で西日本用と東日本用に分かれてるので購入の際はよく確認しておきましょう!
西日本の方は60Hzですからね~
≪②エーハイム/スキマー350≫

こちらはEHEIM(エーハイム)から出ているskim350(スキマー350)。
これは『油膜取り』として販売されていますが
水流ポンプの役割も果たせます。
小型水槽では大きな設備が使えないので濾過能力が低くなりがち。
そうすると水面に『油膜』が出てきやすいです。
コチラの製品があると油膜を常に回収してくれるので便利です!
油膜があると
- 見栄えが悪いし
- 酸素不足が起きたり
- 光を遮ってしまうので
油膜取りの導入はぜひオススメします。
さらにこちらは排出する水の量も調整できるので
水流ポンプとしても使用できるんですよね。
≪③ORCA/MinuteStream1000~2000≫

そしてコチラが本命の水流ポンプ!!
ORCAブランドのミニットストリームです!
↑で紹介した水流ポンプと違う、大きな特徴が
①波の強さを設定できる
②水流モードを選べる
という点です!
①波の強さ
こちらは1~10段階で強さを設定できます。
波が強すぎると水がはねたり、魚が疲れてしまうことも…
強さを設定できないポンプを買うとなると
水槽のサイズや取り付け場所をよーーく考えて買わないと失敗してしまいます…
でも強弱設定ができるポンプだとそのリスクも回避しやすいです!
②水流モードとは?
これはですね、
【一定間隔で強くなったり弱くなったりする波】をつくれたり
【ランダムな波】をつくることもできます!
これが海の波の再現性を高めるのでとてもいいんですね!!
なおコチラのミニットストリーム、1000.verだけでなく2000.verもありまして。
というより2000.verが先に販売されてて
2025年9月に1000.verが発売されたばかりなんですよ!!
2000.vetだと時間帯ごとに波の強さと水流モードを設定できるようになってます。
どちらも値段は他よりだいぶ高くなりますが…それに見合う価値アリです!
≪水流ポンプってどこに付ける?≫
これはライブロックの配置にもよるので一概に言うのは難しいですが
コツは『水が動いてない場所を作らない』→【全てに流れができるように付ける】です!
これは言葉で表現するのは難しいので、
だいたいの場所を掴めるようにイラストで図解しますと↓こんな感じ~。

中央よりはだいたい手前か奥寄りに設置して、反対側にぶつかった水流が跳ね返って
水槽全体の水を動かしてくれるイメージ!

少し水面に向けて、水が波立つような感じでするといいですね~
そうして反対側にぶつかった水が底の方に潜って底面も水が動くとベストです!
だいたいこのように水が流れてくれるといいです。
セッティングした後に動かしてみて
水の動きを見ながら調整してみましょう~~
分かりにくければ『水に溶けにくい紙切れ』とか『短い糸』を流してみるとわかりやすいです。
水流ポンプや濾過装置に吸い込まれて絡まらないようなモノを流すようにしてくださいね!!
水流で水面がいくらか揺らぐようにセットできるとベストです!
そうすると油膜が発生しにくかったり
酸素が水に溶けやすくなります。
そしてライトの光が揺らいでとてもキレイです~~
【まとめ】
- 海水魚の自然下での生活環境再現に有用
- 水が淀む(動かない)場所を作らないように使おう
- 選ぶときは流れが強すぎないように注意
- 強弱設定ができるものや波形を変更できるものがベスト
水流ってライトと違って目で見てわかりにくいので優先度下がりがちですが
海の生き物を飼育するならけっこう重要なアイテムです!
このような感じで水流ポンプも導入を考えてみてください!
