麻痺性貝毒(サキシトキシン)~ノロウイルスだけじゃない、当たるとヤバい毒~

たまーに当たるけど、それでも食べたくなるのが牡蛎。ノロウイルスが有名ですが、実は恐ろしい毒素も蓄えることがあるんです。
今回はマリンアクアにおいてはまず当たることは無いですが、『麻痺性貝毒(サキシトキシン)』についての解説。
”転ばぬ先の杖”ということでこの毒について知り、安全なマリンアクアライフを楽しみましょう!
麻痺性貝毒(サキシトキシン)
麻痺性貝毒として知られるサキシトキシン。化学式はC10H17N7O4
テトロドトキシンと似たような効果でイオンチャネルに影響を及ぼす毒。
貝類だけでなく、一部のフグや甲殻類もこの毒を持っていることがある。
この毒も熱では分解されません。
サキシトキシンの生成経路
この毒は海中に漂っている植物プランクトン『渦鞭毛藻類』が生成していると言われています。つまりどこの貝類でも保有している可能性は高いということ。渦鞭毛藻類は赤潮の正体でもありますね。
この毒を生成した渦鞭毛藻類を食べた貝類が毒を蓄積することで有毒化します。そして有毒化した貝類を食べた生き物もまた有毒化する…といった構図。これも生物濃縮です。
麻痺性貝毒を持つ生き物たち
コチラの毒を持つ生き物を紹介しておきましょう。
貝類

蠣(カキ)だけでなく、アサリやホタテも麻痺性貝毒を持つことがあるそうです。
市場に流通する貝は毒成分の保有量を検査していることが多いですが、自分で採取したものは特に気を付けましょう。。。
甲殻類(スベスベマンジュウガニ)

このおもしろネームで意外と知名度が高いのがスベスベマンジュウガニ。磯でも発見されることがありますが、その毒性の強さは恐ろしいもの。このカニも麻痺性貝毒を持つことで有名です。
見た目的に食べようって気にはならないと思いますが…
フグ科(シマキンチャクフグ)

テトロドトキシンの回で解説してますが、シマキンチャクフグは麻痺性貝毒のサキシトキシンを持っています。
ね。
【まとめ】
- 麻痺性貝毒サキシトキシンは渦鞭毛藻類から作られる毒素
- 貝類だけでなく甲殻類やフグが持っている
アクアリウムではまず接することは無い毒でしょうが、危険性を知っておくと何かの予防に繋がるかもしれません…!
