ポップアイは治らない?原因は??

魚の目が飛び出てしまう症状の”ポップアイ”。意外と発症することが多いですが、これって治せるの?という部分について考えてみます。
それにあたり原因は何なのか?についてのヒントと思われる項目も見つけたのでご紹介します!
ポップアイってどんな症状?
ポップアイは魚の目が飛び出してしまう病気。これで死に至ることはほぼ無いのですが、なにせ見た目が悪い…
この症状は海水魚だけでなく、淡水魚にも発生する症状です。
ポップアイの原因は?
アクアリウムでよく言われているのは『岩にぶつけたことによる外傷』『病原菌によるもの』など言われています。
おそらくどちらも原因の一つだと思うんですが、なにせ確定的な情報ってのはよくわからない感じです…
ポップアイって治るの?
これ、個人的な意見ですが治らないと思っています…。
初期症状なら『水換えしてキレイな状態を維持していれば治ってくる』とか『薬浴が有効』とか聞きますが、たくさんメンテナンス現場を見てきてポップアイの魚を見てきましたが、効果を実感したこと無いです…(メンテナンス現場で高換水という事例はほぼ無いので、検証としては不十分ですが…)
経験上、勝手に自然治癒したのが1匹だけ見たことあるくらい、でしょうか。その時も何か特別なことはしてないです。
ポップアイの原因~他にもあるんじゃないか?
最近読んだ魚病学の本の中で「これってポップアイのこと言ってるんじゃないの?」と思われる記述があったのでご紹介。それが
①ガス病・ガス塞栓による眼球突出
②pH異常による眼球突出
という記述がありました。これらを『環境性疾病』と呼ぶようです。この2点について少し詳しく話すと、
ガス病・ガス塞栓
ポップアイの要因と考えられるのが『窒素N₂(稀に酸素O₂)の過飽和』です。
大気中の窒素は約80%、酸素は約20%で、水の表面はこれとほぼ同じ比率で溶け込んでいるとされます。
ただこの割合は温度や圧力で変わってきます。
例えば地下水には地中で圧がかかっているからか窒素が過飽和状態になっていることが多いそうです。
「海水はそのへん関係ないよね?」と思うところですが、水換えの海水を作るときに水道水を使用している方はちょっと意識したほうがいいかもしれません。
というのも、水道水は水道局から各家庭に送水するためにかなりの圧をかけています。ということは窒素が通常より多く溶け込んでいる可能性も考えられるんです。
他にも可能性は低いですがオーバーフロー水槽で落水の時に多くの空気を取り込む際、窒素が過飽和気味になることもあるんだとか。
これらの現象は酸素でも同様のようです。オーバーフロー水槽はこのおかげでエアレーション無しでも溶存酸素量を確保できるのが利点ですが、多すぎて毒になってる可能性もあるかも…?
そうして過飽和状態になった窒素は血管内で気泡を発生させ血行障害や眼球突出を起こすことがあるようです。
過飽和の酸素は通常は魚が消費するのでガス塞栓を起こすことはほぼ無いようですが、気泡の発生は同様にあり得るようです。
pH異常
水生生物に安全なpHは6.8~8.5というのが一般的(淡水魚・海水魚ともに。もちろん種類によって適正範囲は異なるが)
この範囲外になると異常が発生しますが、高pH=アルカリ性だと粘液過剰や体色変化、眼球突出の減少が見られるようです。
ガス病やpH異常の対策は?
これらの症状への対策を考えるとすれば『充分な曝気』と考えられます。
もしこれらがポップアイの原因だと仮定するなら、主に水換えで新しい海水を作った時にポップアイになりやすい水を作っている可能性が高いです。ならばその水を曝気すれば悪影響を最小限にできると思われます。
新しい海水に水道水を使っているようなら、海水を作るときにエアレーションをしたりポンプで十分にかき混ぜることで過飽和状態を解除できます。そうするとpHも異常な数値を示しにくくなります。水換えの水はすぐに使わず、10分程度はエアレーションやかき混ぜをしてみてはいかがでしょうか。
新しい海水じゃなくても水槽内のpHが高いとか、窒素が溶け込みやすいと考えられる箇所があれば、そこにポップアイの原因が潜んでいるかもしれません。
