塩分濃度を知ろう~比重計
こんにちは、いつも閲覧ありがとうございます!
愛媛で水槽メンテナンスサービスをしております、AQUASCAPEです!!
今回は海水をやるのにかかせないアイテム、塩分濃度の計測についてです。
メダカや金魚といった淡水魚と決定的な違い、
海水魚には塩分濃度の計測が必要です。
これが海水魚飼育の難易度を上げてるといっても過言ではないと思います。
これがあるから海水魚の水換えが面倒くさくて挫折する人もおられるはず。。
【塩分濃度はどうやって測る?】
まず見た目ではわかりません。
前職の先輩やショップ店員さんが「舐めたらわかる!」というツワモノもいましたが…笑
舐めて測るは止めましょう! 信用できないです!!
というわけで計測するアイテムの紹介です。
筆者としては絶対コレ!ってオススメのヤツはあるんですが、諸事情あってそれは次回の紹介に…
今回紹介したいのはですね、『比重計』ってやつなんです。
というのも、こちらのブログは海水水槽を始める前・始めたての方々に向けてスタートしてますんで
やはり「初期費用を抑えて まずは初めてみよう!」ってのがテーマにあるんで
筆者の推しではなく まずは『比重計』を紹介させてもらいます。

はい、↑これが比重計です。
ちなみに他にも昔の体温計みたいなガラスフロートのタイプもあるんですけどね。
筆者が初めて海水水槽=マリンアクアリウムに手を出したときはその体温計みたいなタイプでした。 でも今回は省略します。
比重計の特徴①【安い】
話し戻して、↑のが多くの人が見る比重計です。
だいたい¥2,000前後で手に入れられるんじゃないでしょうか?
次回紹介する主のイチオシの『屈折計』タイプだと安くても¥4,000台だと思います。
なので比重計はとってもお安いです!
ということで
これが初めにオススメする理由です。
次に使い方ですが、
比重計の特徴②【計測が簡単】
こちらの比重計を水槽に沈めて海水を取ります。
んでもって水平にして、フロートが示す値を読み取るだけ。
終わったら中の水を戻して、真水で軽くすすいで終わり。
とっても簡単です!
そしてここからはデメリットになっちゃうんですが…
比重計の特徴③【正確性に難あり】
まずなんですが。冒頭で“塩分濃度”って言ってたのに“比重”ってワードに変わったことで気づいている方もいるかもしれませんが、、
比重計って正確には塩分濃度とは違うんです。。。
といってもほぼ同じなんで、こうやって流通してるわけなんですが。
細かく説明すると難しくなるので割愛しますが
塩分濃度と比べて比重ってのは『温度の影響を受けやすい』のが特徴です。
塩分濃度を調べる『屈折計』タイプも温度の影響は受けるんですが…
比重計はもっと受けます!
なので水温は一致させないとかなりブレます。
それともう一つ、
『泡や汚れで値が変化する』という点。
実物見るとわかるんですが、(↑画像はわかりにくいけど…汗)
これ中に矢印型のフロート針が入ってまして。
海水入れるとそのフロートが動いて比重の値を示すわけです。
そのフロート針に泡や汚れが付いてると
それだけで数値がだいぶブレちゃいます。。
使った後も海水そのままほったらかしてると
蒸発したときの塩が付いてブレます…
そんなわけでけっこう正確性に難ありなんです。
そして最後に
比重計の特徴④【製品によって差がある】
これについては前職の時に試してみました。
同じメーカーの比重計を3つ用意して同じ海水で同時に計測してみると
それぞれ微妙に値が違うんですね…ホント僅かな違いなんですが。
それと別の方が実験した話では
同じメーカーで新品の比重計10個用意して同じことやってみたら
これもまた全部値が違ってたみたいです…
そのぐらいブレがあるようです。
これは新品でもこれだけブレがあるって話ですが、
古い比重計だってもちろんブレます。
なので安いですが、定期的に買い替えた方がいいですよ~
ということでメリットデメリット含めた4つの特徴を挙げました。
なんだよ、比重計ダメじゃん!!

ってなるかもしれません。。
なんでこれ紹介すんだよ!!

って声も。。。まぁ落ち着いて、落ち着いて…汗
それでも「初めは比重計でいいんだよ~」という理由、言いますと
- ①安い
- ②そんな正確性重視しなくてもいい
ってことをお伝えしたい…!
まず①の安さは↑で言った通りです。初めはそれでいいんです。
最初から高いヤツ買ったけどイマイチ水槽にハマらなくて飽きちゃったらもったいないでしょ?
それと②の正確性。
もちろん正確に測って管理するに越したことは無いです。
でも始めっから塩分濃度にシビアな難易度高い生き物を飼いますか?ってとこです。
サンゴとかデリケートな高級魚とかだったらこの辺お金かけるべきですが、
ビギナーでそういう方は少ないのではないでしょうか。
おそらく始めは丈夫な種類から始めると思います。
なので↑で言ったようなブレがあるからといってたちまち魚が調子崩しちゃうなんてことはほとんどありません。
丈夫な生体にはそこまでの正確性を求めなくても大丈夫、って感じです。
というわけで、始めは比重計、オススメです。
ハマってきたら良いモノにグレードアップすればいいんです!

