ライトを選ぼう | AQUASCAPE

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ライトを選ぼう

#マリンアクアリウム#水槽メンテナンス業者#水槽飼育#海水水槽

こんにちは、いつも閲覧ありがとうございます!

愛媛で水槽メンテナンスサービスをしております、AQUASCAPEです。

水槽を始めようとしてる方へ向けた記事シリーズを続けてきましたが

今までの解説で水槽の中身はほぼつくれるようになったんじゃないでしょうか!?

あと少しでこのシリーズも終わりです~~

さて今回は『ライト』についてです!

こちらについては『サンゴ飼育』となるとかなりボリュームのある解説が必要になるんですが…それはまた今度にしましょう。。

海水水槽を始めるのにオススメなライトという部分でお話ししますね。

≪水槽のライトって何が違う?≫

まず最初に疑問に感じるのが

ライトってなんでもいいんでしょ?

間接照明みたいなのでもいいかな?

とか思われるかもしれません。

…極論言うと、何でもいいです。極論ね、、

ただ、水槽用のライトってのはちゃんと水槽向けに作られてる部分があるので

そのあたり触れていこうと思いますね!

≪①生き物の育成のことを考えて作られてる≫

ライトって水槽を見やすくするために付けてると思ってる方、多いと思います。

実際「見えればいいよ」って方はホントなんのライトでもよかったりします。

ただ、多くの水槽用ライトは“育成”について考えられてます。

もっと言うと【光合成】について考えられてます

例えば水草水槽だったら、水草が光合成しやすいように“波長”のことを考えて設計されてます。

「それは水草の話で 海水には関係ないでしょ!?」と思うかもしれませんが…

海の中にだって光合成する生き物はたくさんいます!

“海藻“と言われると「確かにそうだ」、と思う方もいるでしょう。

近年は水槽で海藻を育てる“マリンプランツ Marine-Plants”ってスタイルもメジャーになってきてますね!けっこう難しいんですが…

でもそれよりもっと水槽で身近に見られる光合成する生き物がいます。

それが『イソギンチャク』と『サンゴ』です!!

意外とこれは知られてなかったりするかもしれないですね。

イソギンチャクやサンゴを育てられるように

海水水槽のライトも光合成の波長を考えて設計されてるものが多いです。

≪②青色のライトが多い、その理由≫

海水水槽を見たことある方、だいたい青い光で幻想的な感じになってるイメージをお持ちじゃないでしょうか?

あれにはちゃんとした理由があるんです。

まず光には“波長”によっていろんな色が混じってます。

虹が七色なのもそれが理由です。

そしてこの光の色ってのは水の中に入るとどんどん失われていきます。

赤色が真っ先に失われ、次第に黄色が失われ、

最後に残るのが青色の光です。

水中では青色が最後まで残るので、その方が水の中の感じが演出できる

魚たちもその方が自然体でいられるんですね。

波長については話とメチャクチャ長くなるので…これは筆者も好きな部分なんで

サンゴ飼育のところを解説するころにまた詳しく話します!

≪③コケが出過ぎないようになってる≫

普通のライトを当ててるとガラス面がすぐにコケ汚れにまみれて汚くなってしまう…

こんなことがよく起こります。

これは水槽用ライトに抑制効果があるってわけではないんですがね、、

水の中で失われる波長とか、水槽で使うことを考えて光の強さを考えて設計されてるのが水槽用ライトです。

そのあたりを考慮してないライトだと

光が強すぎてコケがめちゃくちゃ育ってしまうんですね。

そして特に避けてほしいのが

「自然界にならって窓際に水槽置いて太陽光で管理しよう!」ってヤツです。

これはやめた方がいいです…

確かに自然体で良さそうに思うんですが

これって海という広大な濾過環境が整ってるからできることで

閉鎖環境の限られた水を循環してやってる水槽では無理がある話なんです…。

対処できないようなおかしなコケが生えてどうにもできなくなりますんで、やめておきましょう…

なので水槽用ライトを使うことをオススメしてます。

だいたいこういった特徴があります。

水槽用ライトの必要性、感じてもらえたでしょうか?

ここでもう一つ、

≪ライトは何時間くらいつければいいの?≫

コチラについても。

時間はだいたい9~11時間くらいが目安です!

長すぎるとすぐコケが生えて汚くなります。

短すぎると育成に影響が出ちゃったりするので。

でもあくまで目安ですので、

お部屋が明るすぎるとかでもコケの生えやすさは変わりますし

『ライトを水面から何センチ離して設置するか』によっても変わります!

水槽のフタに乗っけたり 縁に乗っける以外だと

だいたい水面から30cmくらいがスタンダードだと思いますよ!

という感じで水槽用ライトについての解説でした。

最後にどんなライトがあるか、少しメーカーさんの画像をお借りして紹介しましょうか。

①バータイプ&置き型 :ゼンスイ/マルチカラーLED

ゼンスイ:マルチカラーLED

コチラはいわゆるバータイプ。

水槽のフチに乗っけて使います(コチラの製品は吊り下げも可能)

ゼンスイさんのマルチカラーはライトの色と強さが調整しやすいので

ビギナーさんにはもってこいのアイテムですね。

だいたいこのバータイプのライトがだいたい安価に手に入りますね。

あとは有名メーカーのGEXさんとかKOTOBUKIさんとかも

海水水槽で使えるライト出してます。

②スポットタイプ&アーム型 :volxjapan/GrassyLeDiOシリーズ

GrassyLeDiO

コチラはちょっとお値段高くなりますが、

サンゴ飼育も視野に入れたライトでして。

アームで設置するパターンが多いですね。

スポットライト設置

こんな感じです。右側の水槽の上に黒いスポットライトがついてますが、

アームが伸びてますよね。水槽のフチとかにアームを取り付けてます。

これは30cmキューブ水槽(30cmの立方体の水槽)ですが

スポットライトは小型水槽にも合うし、大きな水槽の補助ライトでも重宝します。

ちなみに左側にはバータイプのライトが乗っかってますね。

③システムLED&吊り下げ型 : volxjapan/GrassyCoreX 200

CoreX200
吊り下げ例1
吊り下げ例2

実際使用してる写真なので全部青っぽくて見づらいのはスミマセン…

コチラはサンゴ飼育ガチ勢とかの人たちが手を出す、システムLEDです…

このレベルになると全然初心者向けじゃないので、まだ参考にしなくていいです…笑

吊り下げタイプもあるってとこを見せたいだけなので。。

写真のまな板みたいなヤツがライトです。

システムLEDだと何ができるかと言うと

  • 点灯時間の設定
  • ライトの各波長の強さの調整

というところです。

この波長の調整ってのが優れものなんですよね~~

なお、コチラのライト、10万円軽く超えます…

これでも安い方というか。20万円超えるライトもあります…!私も欲しい…

とは言えいきなりこんなレベルのもの、買わなくていいですからね?!

ちなみに↑の紹介では

ライトのタイプ(バー、スポット、システムLED)と設置の型(置き、アーム、吊り下げ)をセットで紹介したので

「スポットライトはアームじゃないと設置できない」と感じてしまったかもしれませんが

組み合わせは自由です!

そこはライトによって設置方法が様々なので

アナタの好みで選んでみてください。

【まとめ】

  • 水槽用ライトは光合成など水槽環境のことを考えて作ってある
  • 青色の光は海中を再現したもの
  • お部屋用とかのライトを使うとコケまみれになることも
  • 点灯時間は9~11時間が目安

このような感じです!

性能どうたらこうたらの話になりましたが、

もっと単純に言うと『青色ライトが海の感じが出てキレイ!』これだけで

水槽用ライトを選ぶ理由としては十分かと笑

以上、ライトについての解説でした。

この記事の著者

AQUASCAPE

首都圏でアクアリウムの大手メンテナンス会社に勤めたのち独立。
アクアリウムの魅力を広げるため初心者向けのコンテンツからディープな話まで幅広く情報発信をしている。
個人宅の水槽からオフィス・クリニックの水槽まで、前職の経験に基づいたアドバイスを提供していきます。
1991年生まれ。

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