クラゲ毒~対処を間違うと取り返しがつかない?!~

自然採集や海水浴で「クラゲに刺されたことある」という方は多いんじゃないでしょうか?クラゲの対処法には俗説もあり、正しい対処がわからない方もいらっしゃるでしょう。。今回は『クラゲ毒』についての解説。間違って致命的な症状にならないようにしましょうね!
”彼を知り己を知れば百戦殆からず”ということでこの毒について知り、安全なマリンアクアライフを楽しみましょう!
クラゲの毒
クラゲはほぼ全てが毒持ち。刺胞という組織から毒針を発射します。
広い分類では刺胞動物門なのでサンゴやイソギンチャクと同じ仲間です。
毒の強さも種類によって様々ですが、その毒素のほとんどが共通してタンパク質毒です。なので痛みを和らげるには熱湯につけるといいとされています。
毒成分の名前が定まっているものは少ないようですが、”電気クラゲ”の異名を持つ『カツオノエボシ』の毒素は”ヒプノトキシン”と言います。めちゃくちゃ強力な毒です…
毒性が強力なクラゲ、カツオノエボシやアンドンクラゲはアナフェラキシーショックの危険性があるので特に注意が必要な種類です。オーストラリア沿岸の猛毒クラゲの”キロネックス”は死亡事例が多く『世界最強の毒クラゲ』として有名です。
対処が分かれるクラゲの毒
クラゲに刺されたときの基本対処としては、
①海から上がる
②海水で触手を洗い流して刺胞を除去する(真水では洗わない)。上手く取れないときは粘着テープを使う場合もある
③タンパク質毒を不活性化させるためにお湯で温める。その後腫れた患部を冷やす。
ここらへんの対処は共通してます。しかし②の刺胞を除去する段階で、よくある『クラゲに刺されたら酢をかけろ』という俗説が種類によって分かれるんですよね…
アンドンクラゲなどハコクラゲは酢が効果的

このクラゲたちは酢をかけると刺胞の活動が弱まって毒針が発射されにくいようになります。なので海水浴の時は治療用に酢を持っていくというのは良いかもしれません。
カツオノエボシに酢は逆効果!

アンドンクラゲと共に『電気クラゲ』の異名を持つカツオノエボシ。こいつは酢をかけると逆に刺胞が反応して毒針を発射してしまいます!
真水で洗っても同じく毒針が発射されやすくなるのでNGです。
あとはアカクラゲも酢は逆効果と言われています。なのでどのクラゲに刺されたかわからないときは酢の使用は控えた方がいいでしょう。肌から刺胞を除去してしまえば種類に関わらず酢はあまり役立たないので。。
実はクラゲじゃない、カツオノエボシ
さて、カツオノエボシをクラゲと呼んでいましたが、実はカツオノエボシはクラゲとは種族が違います!
クラゲは【刺胞動物門鉢虫綱】という分類ですが、カツオノエボシは【刺胞動物門ヒドロ虫綱】といって分類が違うんです。
カツオノエボシってのはヒドロ虫という生き物が集まった”群体”です。小さな生き物の集合体ってイメージですね。
ただし「それぞれ別のヒドロ虫が寄り集まったらカツオノエボシになった!」というわけでもなく、カツオノエボシの子どもが成長する過程でいろんな役割をもったヒドロ虫に分裂していった結果こうなってるみたいです。 なんか複雑ですよね~…
【まとめ】
- クラゲの毒は総じてタンパク質毒
- 刺されたら刺胞を除去してお湯で対処しよう
- 種類によっては酢が逆効果のクラゲもいるので注意!
