エサやりの適量を知ろう

こんにちは、いつも閲覧ありがとうございます!
愛媛で水槽メンテナンスサービスをしております、AQUASCAPEです。
今回は『エサの量』についてです。
≪エサやりってどうすればいい?≫
意外とわからないのがエサやりについて。
「この大きさの魚には1日何グラム」とか決まってないし
「満腹になるまで~…って満腹のサインいつ出すの?」とか。
いざやってみるとわからないことが多いんじゃないでしょうか?
まず、実際に海の中で暮らしている魚たちについて考えてみましょう!
「海の中の魚たちって1日どんなことしてるの?」って考えてみると…
朝起きて、夜寝るまで、ず~~~~っと
食べ物探してます。。
人間と違って余暇を楽しむとか無いので、
飯食うか、繁殖活動するか、ほぼコレです。。
毎日が生きるために必死です!
なので常にカロリーを消費してるし、こまめにお腹を満たしたいわけです。
そう考えると、理想は【少量を複数回に分けて与える】これを推奨いたします。でも、
お仕事もあるのでそんな頻繁に与えられないよ~

ってなると思います。わかります…
そのあたりも踏まえてもうちょっと踏み込んでいきましょう。
≪一回に与える量は?≫
まずはコレ。
メンテナンス会社で勤務してた時によく起こったトラブルは
「エサをあげ過ぎて水がすっごい濁ってしまった!!」という事件…!!
魚がエサ食べる姿がカワイくてついついあげすぎちゃったり…
容器ごと傾けてドバっと落ちちゃったり…
いろんなパターンはあります。。
まずお伝えしたいのが
例えば「エサは1回あたり大さじ一杯ぐらい!」とか、この量…
かなりキケンです!!!
もちろんエサの粒の大きさとか、魚の大きさ、数にもよるところはあるんですがね、、、
だいたいこのパターンで大トラブルになります。
言ってしまうと『与えすぎ』です。
そこそこ経験者とビギナーの間でエサの適正量の認識はけっこうズレてる印象ですね…
じゃあどのぐらいが適正なのよ?

って部分、これについては某有名アクアショップの社長さんが
と~~~ってもわかりやすい表現をしてたので拝借させていただきたいのですが
【エサの粒1個がおにぎりだと思ってください】ってことです。
皆さんきっと細かい粒エサを使うと思います。
(フレーク状だったりエビだったりしますが それらも『1つ=1おにぎり』です!)
これらを仮に大さじ一杯となると、だいたい100粒近くになるんじゃないでしょうか?
「ご飯ですよ~~ お昼ご飯はおにぎり100個ですよ~~!」
「残したら腐っちゃうから全部食べ切りなさいよ~~!!」
って感じなわけですね。。。
キツイっすよね??笑 しかも全部同じ味だし…
水槽内に50匹くらい魚が泳いでるなら、まぁちょうどいいかもしれないですが…
そしてそれを1日何度もあげちゃうと… それは食いきれませんって…
というわけなので、ホントに少量で大丈夫です!
≪一日何回あげればいいの?≫
量がわかったところで、あとは回数です。
「私は一日に一回しかあげられないから、それならたくさんあげてもいいよね?」
と考えちゃう方もいると思いますが、これもけっこう危ないです!
一日一回だとしても 多めにあげるのは止めた方がいいです!!
何回か?と言われると難しいところにはなりますが
筆者としては3~5回に分けてあげるのがベストじゃないかと思います。
もちろん一日一回でもダメじゃないです。
多くの方の生活スタイルを考えるなら、
『仕事に行く前と帰ってきたときの2回』がベストなんじゃないでしょうか。
大事なのは魚の状態です!
「なんかお腹ガリガリ、へこんでるな~」と感じたら痩せてます…
その時は少しだけ1回の量を増やすとか 回数を増やすとか してみましょう!
≪魚が瘦せてるかの判断はどこを見る?≫
これがけっこう難しいですよね。。
まず↑で触れた通り
①お腹周りが痩せている へこんでいる
これはビギナーの方でも判断しやすいと思います!
お腹周りパンッパンで丸々してればしっかり太ってます。太りすぎかもね笑
②背中が瘦せてペラペラ
正面から見たときに楕円形ではなく、細くなってきてる
背中が細―くなってる
これも瘦せてる状態です!
簡単に図解するとこんな感じ↓

③色が薄くなってる、ヒレがボロボロになってる
これは瘦せてる、というより病気の兆候の可能性の方が高かったりするんですが…
痩せると色が薄くなったり、ヒレが欠けてボロボロになっていくこともあります。
こういったとこで判断してみましょう!
≪便利アイテム~フードタイマー≫
「一日一回しかエサをあげられない」
「出張が多くてエサやりできない日がある」
「毎回同じ時間にエサを与えるのが難しい」
そんな方には【フードタイマー】がオススメですよ!

これはエーハイムさんが出してるフードタイマーですが、
各社からいろんな製品が出てますよ!
注意したいのは1回あたりに落とす量の調整が難しいところ。
一度紙を敷いてその上で試してみるのを強くオススメします、
けっこう大量に落ちちゃうことが多いので…
調整が難しいときは穴の大きさをテープで狭めたりして調整しましょう!
なお、フードタイマーの注意点をお伝えすると
①誤作動の危険
たまーに、誤作動で無限回転してケースのエサを全落とししちゃうことが…
もう大惨事になります…。
落ちすぎたエサはすぐに回収しましょう!!
残り過ぎたエサは取り返しがつかない崩壊を招きますので…!!!
②気づいたら電池切れ
これも意外とあるので、動いてるかこまめにチェックしましょうね。
③人工エサしか使えない
いわゆる生エサ、冷凍エサは使えません。
そういったものしか食べない生き物には不向きです。
≪どのエサを選べばいいの?≫
これは難しいところなのですが
【魚の食性に合わせたエサを選ぶ】ことです。

例えばコチラ。これはキョーリンさんから出てる『メガバイトシリーズ』。
海の生き物は小さな甲殻類を食べたり、海藻を食べたり。
ざっくり二つに分けると『動物食性』と『植物食性』になるんですが
そういった魚の食性を考えてタイプが分かれたエサが用意されてます。
例えばドリーの名で有名なナンヨウハギは
植物食性のエサを与えないと痩せやすく色も落ちて長生きしにくいですね。。
魚の食性がわからなければ購入したショップさんに聞いてみましょう~

≪エサは複数種類分け与えてもいいの?≫
はい、エサはなるべくいろんな種類を混ぜてあげた方がいいですね!
というのも製品によって配合されてる成分が違います。
そして多くの魚は自然界でいろんなものを食べてるので
1種類だけだとやはり栄養が偏りがちです。
人間も同じものよりいろんなもの食べたいですからね~~
≪エサをあげる時間帯に正解はあるの?≫
まず大前提は“活動してるタイミングであげる”ことです。
なので日中、というよりはライトを付けてる時間にあげましょう。
(夜行性なら夜ですが…)
それと、寝る直前(電気が消える直前)はあまりよくないかもしれません。。
起きてる間ずっとエサ探ししてるとは言いましたが
魚もエサを食べたら人間と同じで消化活動をしますので
寝る直前に食べると寝てる間も消化活動を続けることでしょう。
そうするとお腹に負担がかかるでしょうから、
ライト消灯の1~2時間くらい前までにはエサやりしとくといいと思います。
【まとめ】
- エサの1粒はおにぎり並みのボリュームと考えよう
- 回数はこまめに何回も与えるのがベスト
- 現実的には朝×1、晩×1の2回でもOK
- フードタイマー(自動エサやり機)もオススメ
- 魚の食性を考えて適したエサを選んでみよう
- いろんなエサを試してみよう
以上、いかがでしたでしょうか。
エサやりについての解説でした!

