病原体を知るのが要点!病気の分類 | AQUASCAPE

BLOG & INFO

ディープラーニング

病原体を知るのが要点!病気の分類

#マリンアクアリウム#水槽メンテナンス業者#水槽飼育#海水水槽#飼育難易度

病気の魚

魚の病気は判別や対処法が難しく困っていませんか?

病気の対処は、病原体の種類を知ればある程度対処法が共通していることがあります。

この記事では【病原体は大きく3つに大別できる】という内容の記事になります!

病原体を理解することで、病気の対処法への理解がしやすくなると思うので、ぜひご覧ください。

病原体は大きく分けて3つの分類がある

魚の病気の原因、病原体には『ウイルス病』『細菌病』『寄生虫病』と大きく3つの病原体に分けられます。

ウイルスと細菌は目に見えないので意識しにくいですが、生命体として別物です。しかしこの2つは対処法が似通っているものもあったりします。

そして寄生虫に関しては目視できるサイズのものが多いです。前の2つとは対処法が違うことがけっこうあります。

この記事を読んでる人でも「こんな病気の時って、どの薬が効くんだっけ?薬じゃなくて淡水浴かな…?」と迷ったことがあるんじゃないでしょうか?

このあたりの分類を理解しておけば、「この病気は細菌性のものなので薬浴で対処しよう!」「これは寄生虫なので淡水浴がベストだろう」というようにある程度対処法についての知見が付きやすくなるでしょう。

ウイルス病~リムフォシスティスなど~

ウイルス

ウイルス病の対処では

  • ①ヨウ素消毒
  • ②紫外線照射
  • ③オゾン照射

というのが有効打のことが多いようです。ヨウ素消毒はそれをするタイミングやウイルスの種類によって効き目は様々なよう。しかし紫外線とオゾンはウイルスのDNA/RNAを破壊できるので有効打になりやすいです!

そしてアクアリウムの病気でウイルスが病原体のものは『リムフォシスティス病』が該当。アクアリウムの魚病の中では少ない『ウイルス病』という点が治療難度を上げているのかもしれません…

ちなみに養殖業においては”ラブドウイルス” ”アクアビルナウイルス”など多くのウイルス病が知られています。

Q.ウイルスと細菌の違いって?

ウイルスと細菌、普通に生活してると意識することは少ないコチラの疑問について触れておきましょう。

先に細菌について触れると、これは”生物”です。多くが単細胞生物で、自己増殖ができます。

そしてウイルスですが、これは”生物ではない”と言われています…。ウイルスは自己増殖が出来ません!なので生物ではないと言われていますが、「ウイルスが生物か否か」という点はいまだ議論がされているようです…。

そしてウイルスが増殖するのは、他の細胞のDNAを利用して自分のDNAを増やすという、寄生ともとれる増え方をします。このあたりが決定的な違いなんですね。

ちなみに『抗生物質』って病院で聞くと思いますが、あれは細胞の増殖を抑える効果があるんですが、ウイルスは自分では増殖せず別の生き物の細胞を利用するため抗生物質は効かないと言われています。しかし紫外線のようにDNAを破壊するような効力は細胞にもウイルスにも効果があるようですよ。

細菌病~ビブリオ、エロモナスなど~

細菌

細菌病の対処では

  • ①薬浴
  • ②紫外線

が効果的なものが多いようです。↑で少し触れましたが、細菌は細胞なので『増殖を止める』『菌を殺す』といったものが有効打になりやすいです。細菌病の代表には『ビブリオ病』があります、多くの症状の原因になってるビブリオ菌による感染症ですね。

また、最近の増殖を抑えるために『細菌の増殖適温から外す→温度調整』というのも病気の蔓延を抑えるのに効果を発揮することもあるようです。とはいえ今いる細菌を除去しているわけではないので、薬浴で細菌の活動を止めることは必須と考えた方がいいでしょう。

細菌と真菌

過去には一緒の生物分類になってたらしい細菌と真菌。『細菌→原核生物』『真菌→真核生物』と今では分類が分かれています。けどこの記事では細菌病と真菌病、これらはまとめて”細菌病”とさせてもらってます。ちなみに人間は真核生物なのですごーく広くいうと人間は真菌寄りですね。

寄生虫病~白点病、ハダムシ~

アニサキス
↑人に害成す”アニサキス”も魚に付く寄生虫。

寄生虫病の対処は

  • ①淡水浴
  • ②薬浴

これらが効果的なことが多い。特に淡水浴は比較的安価で対応できるため、これで対処できる寄生虫はまだ易しい方だ。淡水浴が効きやすいのは浸透圧調節によって魚より先に寄生虫の方が致命傷になるからですね。

といっても淡水浴がテキメンなのはハダムシで、魚に張り付いた白点病は淡水浴はあまり効かない感じだが…(魚に付いた白点病は薬浴もあまり効かないけど)

薬浴は寄生虫自体が大きいものは薬成分をある程度耐えてしまうことが多いような気がする。虫体が小さいものほど薬浴が効きやすいように思うが、ここは種類によって様々ですね…なんせ1mm以下の寄生虫から数mmの目視可能サイズまで実に様々な大きさの寄生虫があるので。

ただ銅イオンはほとんどの寄生虫に効く印象ですね!(寄生虫だけじゃなく細菌にも効く!扱いは難しいが…)

番外編:環境性疾病・栄養性疾病

病気という認識は薄いかもしれないが、魚病学においてはこの2つも病気分類として大別されてます。

アクアリウムにおける環境性疾病は『pHショック』『アンモニア中毒』などですね。水質;水環境による悪影響を病気として捉えてます。

そして栄養性疾病は、ビタミン不足や微量元素不足による『成長不良』があります。水槽内ではあまり無いですが、かつての養殖業では”リン不足”での成長不良が課題になることもあるようです。リンは生き物の成長には必要不可欠な元素ですが、水槽内ではリン酸塩PO₄という形で過剰になりがちですので、”リン不足”の成長不良の話は意外と思われる方が多いかもしれませんね~

【まとめ】

病原体には

  • ①ウイルス病
  • ②細菌病
  • ③寄生虫病

と大きく3つに大別されます!どの病気がどれに該当するのか、これを頭に入れておくことで的外れな対処をしにくくなる手助けになれたら幸いです!

この記事の著者

AQUASCAPE

首都圏でアクアリウムの大手メンテナンス会社に勤務し2000回以上のメンテナンスを経験。
アクアリウムの魅力を広げるため初心者向けのコンテンツからディープな話まで幅広く情報発信をしている。
個人宅の水槽からオフィス・クリニックの水槽まで、前職の経験に基づいたアドバイスを提供していきます。
1991年生まれ。

コメントは受け付けていません。

関連記事

プライバシーポリシー / 特定商取引法に基づく表記

Copyright © 2025 AQUASCAPE All Rights Reserved.

CLOSE