油断すると全滅も?!サンゴの病気 | AQUASCAPE

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油断すると全滅も?!サンゴの病気

#マリンアクアリウム#水槽メンテナンス業者#水槽飼育#海水水槽

こんにちは、いつも閲覧ありがとうございます。

愛媛で水槽メンテナンスサービスをしているAQUASCAPEです。

前回は海水魚の病気でしたが、今回はサンゴの病気について触れていきます!

基本的に海水魚の病気がサンゴに移ることは無いし、その逆も無いです。

しかし!海水魚に病気が発生しやすい環境ということはサンゴの病気も発生しやすい可能性が高いです。

代表的なサンゴの病気の症例を見ながら水槽環境の改善の参考にしてくださいませ。

RTN(Rapid Tissue Necrosis)

サンゴ飼育者が恐れる恐怖の病気です…

Rapidという単語から察する通り、病気の進行がとても早いです。

病気に気付いたらすぐに対処しないと、1~2日で全滅だってあり得る病気です。。。

いちおう前兆はあるらしく、全体的に色が抜けて褐色になってきたり、共肉が痩せて薄っぺらくなってくるようです。

そしてRTNに罹ったサンゴは共肉がペラペラで水流で剝がれてしまうレベルになります。

原因菌は諸説あるがビブリオ菌というのが有力のようです。ビブリオ菌と言えば海水魚の病気でも出てきましたね。

↑で「海水魚の病気はサンゴに移らないが、病気が発生しやすい環境はサンゴの病気も発生しやすい」と言ったのはコレです。ビブリオ菌が繁殖している環境はサンゴも病気になりやすいです…
(魚病のビブリオ菌とRTNのビブリオ菌は別種とは思いますが…)

そして対処法ですが、まずは病気に罹ったサンゴは全部水槽から出して別で隔離しましょう。

そうしないと瞬く間に別のサンゴに移って水槽内を崩壊させます…

「そんな急に別水槽無いよ!」という方はひとまずバケツにエアレーションでもいいので、隔離を推奨です。

そして病気で共肉が剥がれてる・白化してる部分はカットして廃棄、元気な部分だけ残します。

このとき病気部分ギリギリをカットするんじゃなくて元気そうな部分まで含めて多めにカットした方がいいです。

なぜなら見た目元気でも内部ではRTNの進行が進んでいる可能性が高いからです。勿体ないですが、かといって残った部分から病気が蔓延したらもっとキツイですよ…

そして残した元気な部分はヨウ素殺菌をして1週間程度様子見て、病気の進行が見られなければ元の水槽に戻しましょう。

ただ一度調子を崩したサンゴは数か月単位で成長が止まったままのことも普通にあります。そうしていじけてる間に免疫が落ちてまた病気にかかることも…不安なら長いこと隔離生活のほうが無難ですね…

STN(Slow Tissue Necrosis)

コチラもRTNとほぼ同様の病気ですが、病気の進行速度が遅いです。まだRTNよりは安心かな…?

原因菌はビブリオ菌かと思いきや、水質悪化によるものや寄生虫などいろいろな説があるようです。RTNも諸説ありですが…なのでビブリオ菌の可能性も高いですが、正確にはわかってない模様。

症状もほとんどRTNと同じです、速度が遅い分対処がしやすいのが救いです!

ブラウンジェリー

↑のRTNやSTNはSPSのサンゴに多い症状でしたが、コチラはLPSに多い症状。SPSにも発症はしますけど。

こちらは繊毛虫の寄生による、寄生虫病です。この繊毛虫がサンゴの傷口などから褐虫藻を食い荒らしていきます。

特徴は名前のように発症した箇所に茶色のブヨブヨしたゼリーのようなものが付着します。

RTNのように無差別に感染拡大するわけじゃないとは言われますが、ブラウンジェリーもすぐに対処しないと広がっていく危険な病気です。

そしてこのブラウンジェリーは薬が効かないそうです。

対処はRTNと同様、感染した部分を余分目にカットして取り除きましょう。

カットしたらヨウ素消毒でカット部分の傷口から寄生虫や菌の侵入を防ぐようにしましょう。

【ちなみに…】

サンゴの治療に魚病薬の『グリーンFゴールド顆粒(GFG)』は使えません。成分が有害なので…

といっても、細菌類の対処にGFGを使うこともあるし…と思い、過去にGFGをすごく薄め(規定量の1/4くらい)にしてサンゴの薬浴をしてみたことがあります。

結果として、それでサンゴがダメになったということはなかったです。が、その分薬浴の効き目もわかりませんでした…汗

とりあえずダメと言われてることはやらない方がいいと思います~

【まとめ】

  • サンゴの病気はどれも全滅しかねない恐ろしい病気
  • 基本的には病気になった部分はカットして除去するのが対処

というわけでサンゴの病気でした。

自然界ではこれ以外にたくさんの病気が確認されています。ただそれらが水槽内で発生している事例は少ないようです、というよりどの病気か判別できないうちにサンゴがダメになってるパターンの方が多いのかな…?

大事なのは海水魚の病気と同様、病気にならない環境づくりですね!

水流はもちろん、サンゴは特に水質にも気をつけてください。急激な変化は特にサンゴの調子を落として病気を発生させるリスクが高まるので気を付けましょう!

この記事の著者

AQUASCAPE

首都圏でアクアリウムの大手メンテナンス会社に勤務し2000回以上のメンテナンスを経験。
アクアリウムの魅力を広げるため初心者向けのコンテンツからディープな話まで幅広く情報発信をしている。
個人宅の水槽からオフィス・クリニックの水槽まで、前職の経験に基づいたアドバイスを提供していきます。
1991年生まれ。

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