刺されたら打つ手なし?!アンボイナガイの猛毒(コノトキシン)

「有毒生物の被害に逢ってもすぐに病院に行けば助かるやろ…」そんな期待が通用しない超危険生物が日本にもいるんです。
今回は沖縄で海水浴客を恐怖に陥れるイモガイ類の猛毒『コノトキシン』についての解説。
”君子危うきに近寄らず”ということでこの毒について知り、安全なマリンアクアライフを楽しみましょう!
コノトキシン 他
沖縄では”ハブガイ”と呼ばれる『アンボイナガイ』この貝の毒がコノトキシン。これ以外にもジェオグラフトキシンといった毒素も分離されている。コノトキシンは強力な神経毒でイオンチャネルを閉じて神経伝達を阻害する。
この毒素は非常に強力で、人間も命を落とすレベル。沖縄の海岸に生息している貝で、捕食のため”歯舌歯”という銛のような針を打ち込んだ時に注入されるのだが、これが人間に対しても打ち込んでくるという危険生物。
刺された時の対処法は…無い
そして特に恐ろしいのが血清が開発されていないということ。刺されたら生存できるかどうかは運次第なんです…
急いで病院に行き、人工呼吸器など何かしらの対処をしてもいながら祈るしかありません…
アンボイナガイとマガキガイ
水槽で岩や砂表面のコケ掃除役として導入されるマガキガイ。アンボイナガイと見た目が凄く似ています。これはマガキガイが猛毒生物のアンボイナガイに擬態していると言われています。
アンボイナガイ以外にも似たような見た目と生態を持つイモガイ科の貝類は何かしらこういった毒を持っている種が多いですが、マガキガイは触っても全然大丈夫です。
ただ、それゆえに自家採集でマガキガイを取ってくるときに間違えて猛毒のイモガイを捕まえたりしないよう、くれぐれもご注意ください…刺されたら死ぬ可能性大です…
アンボイナガイは沖縄とかにしかおらず、大きさも15cmくらいあったりするので間違えないと思いますが…近縁種では小さなベッコウイモガイもいるのでご注意ください。
※アンボイナガイもベッコウイモガイもいちおう生息域は房総半島以南とは言われているので、本州でもいるかもしれない…
薬になるかもしれないイモガイの毒
被害者が多いわりに血清がいまだ開発されていないイモガイの毒ですが、これが近々薬になる可能性も見えてきてます。
この毒が鎮痛剤として使える可能性がありまして、インスリンと似たような作用が期待されています。これを応用して糖尿病のインスリン薬との開発が進んでいます。
この毒が薬になる可能性についてはもう何年も前から言われて研究がされているので、そろそろ実用化してもいいんじゃないか、とにらんでいます!
【まとめ】
- アンボイナガイの毒素はコノトキシンやジェオグラフトキシンなど
- 血清が開発されていないので刺されたら生きるか死ぬかは運次第…
- マガキガイと間違わないようにしよう
