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リフジウムのススメ

#インテリア水槽#マリンアクアリウム#水槽メンテナンス業者#水槽飼育#海藻

リフジウムのメリットには ①栄養塩の減少②pH安定③微生物の繁殖 というものがあります。

今回はそんなリフジウムのことについてお話しします!

リフジウムとは?

水槽内に海藻を繫殖させる場所を作り、その恩恵を受けて水槽の環境を作る飼育方法です。

主にOF水槽の濾過槽で運用しますが、外付けで運用する方法もあります。

海藻は本来水槽での飼育は難しいので、ライブロックを導入する際には除去する対象でした。しかし海藻の生長や光合成の効果はより自然な環境を再現するのに役立ちます。

最近はマリンプランツ(海藻・海草)水槽のメソッドも確立されつつあるようでして、ある意味これもリフジウムと言えるかもしれないですね。

リフジウムの作り方

①海藻のスペースを作る

海藻専用のスペースを用意します。

リフジウム水槽
↑わかりにくいですが、赤丸のスペースに海藻を入れてます

このようにOF水槽の濾過槽にスペースを作ってリフジウムスペースを作ります。

リフジウムサテライト
↑外付けでリフジウムを作れるサテライトタイプ(charm)

OF水槽じゃなくても外付けでリフジウムスペースを作れるサテライトタイプもあります。

海藻リアクター
↑通称海藻リアクター、海藻生長に特化したリアクタータイプ『MYSTIQUEシリーズ』(ZOOX)

他にもリアクタータイプの『MYSTIQUEシリーズ』もあります。こちらは筒の中に海藻を入れて、その中に海藻の光合成に最適な赤系ライトが付いているので光合成を促進します。

②照明を24時間点灯

海藻には24時間点灯でライトを付けておきます。↑のサテライトタイプはこれが難しいかも…でも濾過槽とミスティークであればこれが可能。

なぜ24時間点灯するかというと、

  • 海藻の寿命を延ばす
  • 光合成をさせ続ける

この2点が目的。

寿命については、海藻が一日をカウントする方法が『暗くなる→明るくなる』ことで一日経過したとカウントされるそうです

なので24時間点灯すると海藻がずっと「まだ一日終わらないな~」となって時間経過の感覚をごまかせるそうです。。ホントかなぁ?とは思いますが…笑 ごまかすといっても限界はあって寿命が無限になるわけではないですけどね、、、

そして光合成についてはそのままの理由。ずっと光を当てることで光合成し続けてもらいます。

リフジウムで利用する海藻は?

基本的にはアクアショップで流通している海藻ならなんでもいいとは言われてます。その上でいろんな種類を入れて多様性を持たせるとなお良いそうです。

例えばウミブドウは増殖が早いので栄養塩の吸収効率が高いとか聞きます。

以前の職場でリフジウム水槽を管理してた時に最初はホソジュズモを入れていたのですが、勝手に生えてきたウミブドウがあっという間にホソジュズモを制圧してウミブドウに成り代わったくらいには繫殖力があります笑 しまいには本水槽のライブロックにも生え放題になってました…

ウミブドウ
↑1ヶ月ほどでこのぐらいは収穫できます…これが600~700gくらいでした

リフジウムのメリット

①栄養塩の減少

海藻が生長するときに硝酸塩やリン酸塩を栄養として吸収してくれるので栄養塩減少効果があります。

リフジウムの最大のメリットとは言われてますが、実際の効果は微量な気がします…筆者的にはそれより他2つの効果の方がメリットな感じがします、それが↓

②pHの安定化

実は水槽内のpHは一日の中でもけっこう頻繁に変動しています。そして夜間はpHが下がりがちなんです。

そこにリフジウムを入れていると光合成で二酸化炭素を吸って酸素を生み出しているのでpHの低下を抑えてくれるんです。

③微生物の繁殖

海藻の間はいろんな微生物の繫殖場所になります。リフジウムスペースでコペポーダを増やしてエサにしてるという事例も聞いたことありますが、そのようなメリットが見込めます。

微生物が生物相を豊かにしたり、コペポーダなど小さな生物が魚やサンゴのエサになったりしますので、生体の健康面でもメリットがありますね。

↑のウミブドウを収穫してた水槽ではヨコエビがかなり繫殖してました。収穫したウミブドウを水槽でシャカシャカしてやるとヨコエビが出てきて魚のエサになってましたね~

リフジウムの注意点

特に濾過槽でリフジウムをするときに注意すべきポイントが一つ。海藻のポンプ巻き込みだけはご注意ください

リフジウム水槽

改めてこちらの画像ですが、これは元々リフジウムを想定してない濾過槽にリフジウムスペースを作ったものなんですが…

この海藻が入ってる区画には一緒にプロテインスキマーが入っています。そのままにしているとプロテインスキマーの吸気口にウミブドウが吸い込まれてスキマーが止まってしまいます…なのでこの画像の濾過槽にはパンチボードでウミブドウがスキマーまでいかないようにしています。

なので濾過槽でやるときは一部屋そのままリフジウムスペースにして他のポンプ類は入れない、または穴が小さめのカゴに海藻を入れておくなど巻き込み防止策をしておきましょう!

それでも隙間から海藻が伸びていくので定期的にトリミングして機材を止めないように気を付けましょう。

そして定期的なトリミングも忘れずに。光が当たらなくなった場所や古い海藻は腐って水質悪化につながります。ウミブドウのような繁殖が早いものは特にです。

【まとめ】

  • リフジウムのメリット
  • 栄養塩減少
  • pH安定
  • 微生物の繫殖
  • 注意点
  • 機材に海藻が巻き込まれないよう気をつける
  • 定期的なトリミングが必要

以上がリフジウム水槽についてでした!

この記事の著者

AQUASCAPE

首都圏でアクアリウムの大手メンテナンス会社に勤務し2000回以上のメンテナンスを経験。
アクアリウムの魅力を広げるため初心者向けのコンテンツからディープな話まで幅広く情報発信をしている。
個人宅の水槽からオフィス・クリニックの水槽まで、前職の経験に基づいたアドバイスを提供していきます。
1991年生まれ。

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