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オーバーフロー水槽(OF水槽)

#マリンアクアリウム#水槽メンテナンス業者#水槽設備#水槽飼育

こんにちは、いつも閲覧ありがとうございます。

水槽メンテナンス業者のAQUASCAPEです。

今まで「海水水槽はOF水槽がオススメ」とか言いながら、ここまでOF水槽についてずっと説明して無かったもので…説明しようと思います!

オーバーフロー水槽(OF水槽)の仕組みは?

OF水槽はメイン水槽と別に濾過用の水槽、『濾過槽』がある水槽です。

だいたい水槽台の中=メイン水槽の下に濾過槽があるタイプの水槽ですね。

メイン水槽の溢れた水を濾過槽に落とし、そこで濾材を通してキレイにした水をポンプでメイン水槽に送って循環させてます。

その濾過槽に様々な機材を接続したり配置を工夫して、オリジナルの濾過システムを作り上げていくんですね~

濾過槽1
左側が濾過槽。仕切りがあるものが多い。

大型水槽は基本的にOF水槽になります、外部フィルターとかだと濾過能力が足りないもんなんで必然そうなってきます。

でも小型水槽でも工夫してOF化することは可能です!べつに小型水槽はOF水槽にしてはダメなんてことはなくて、小型水槽でも濾過能力高めてプロテインスキマーとかの機材を入れたっていいですからね。単純に小型水槽を選んでるんだからコスト面でOFにしてないだけってのが多いだけで。

そしてOF水槽の濾過槽は1つの水槽に対して1台が基本ですが、1つの濾過槽から複数の水槽に水を送ったっていいわけです。大型の濾過槽で水を濾過して、3つの小型水槽にそれぞれポンプで水を送ったっていいんです。

OF水槽はなぜいいのか?

濾過能力が高い

まず濾過する水量が全然違うので濾過能力が高いです。

例えば外部フィルターは容量はだいたい10L前後。対してOF水槽の濾過槽はほぼ普通の水槽と同様のサイズですので水量は数十リットル。濾過できる能力が全然違います。

ちなみに濾過槽はポンプを入れる部屋や濾材を入れる部屋を仕切り板があるものが一般的ですが、普通の60cm水槽を濾過槽に使うこともあります。仕切りはパンチ板で自作するパターンもあるし、そもそも仕切らないパターンもあります。

濾過材を多く入れられる

↑で説明したように水量が多いということは濾材を入れられる量も多いです。

60cm水槽サイズの容量があるので当然ですね、極端な話メインポンプのスペースだけ残してあとは60cmスペースに全部濾材を入れたっていいわけです。

多様な機材を導入できる

濾過槽はスペースに余裕があるので、そこにプロテインスキマーやリアクターなどを入れられます。

OF水槽の濾過槽がないと使えない機材もたくさんありますね~

濾過槽2
90cmOF水槽の濾過槽。OFならプロテインスキマーも入れられる。

OFのデメリットは?

これまでの説明でわかる通り、費用が高額になってしまいます。

濾過槽も仕切りがあるものはほとんどオーダーメイドですし、設置するために専用の水槽台が必要。

メイン水槽と接続するための配管も組まないといけないので製作に費用と時間がかかります。

そんなもんだから設置スペースも必要です。なので基本的に大掛かりな水槽設備が必要になります。

濾過槽3
約2mの大型水槽の濾過槽。
2m大型海水魚水槽
↑の濾過槽の水槽。そこそこのサイズの魚もたくさん収容できる。

【まとめ】

  • メイン水槽と濾過槽、2つの水槽を循環させる水槽
  • 濾過能力が高く、いろんな機材を設置可能
  • 高額になる
  • 設置スペースが多く必要、大掛かりなものになりがち

これがOF水槽です!

海水水槽では濾過能力が高い方がいいのと、プロテインスキマーなどほぼ必須の機材なども必要になるためOF水槽がオススメなわけです!

この記事の著者

AQUASCAPE

首都圏でアクアリウムの大手メンテナンス会社に勤務し2000回以上のメンテナンスを経験。
アクアリウムの魅力を広げるため初心者向けのコンテンツからディープな話まで幅広く情報発信をしている。
個人宅の水槽からオフィス・クリニックの水槽まで、前職の経験に基づいたアドバイスを提供していきます。
1991年生まれ。

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