サンゴを飼おう!~育成ポイント編 | AQUASCAPE

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サンゴを飼おう!~育成ポイント編

#インテリア水槽#サンゴ#マリンアクアリウム#水槽メンテナンス業者#海水水槽

こんにちは!今回も閲覧ありがとうございます。

愛媛で水槽メンテナンスサービスをしております、AQUASCAPEです。

前回サンゴのグループを紹介したので、今回はそれぞれの育成ポイントについてお話ししようと思います。

※LPSやSPSで「だいたいこんな感じ!」って解説ですので、ひとくちにLPSといっても水質に敏感な種類がいたり光が強い方がいい種類がいたりします。なので大枠の目安と捉えてください!当然品種によっては違うパロメータを求める種類もいますので…ソフトコーラルなんて特にそうですね~

なお、水質については過去記事でも解説してますので、簡単に触れる程度でいきますね~

LPS飼育

ゴールドトーチ
いわゆる”ユラユラ系”のLPS『ハナサンゴ(トーチコーラル)』
オオバナサンゴ
こちらが”プクプク系”のLPS『オオバナサンゴ』

LPSはハードコーラルの中では水質や水流に敏感じゃないですし、光もそこまで強くなくても大丈夫です!

というのも、生息地が10~20mとかのちょっと深いところに多いからですね。

なので光は強くなくてもいいし、潮汐変化や波の影響が和らぐので水流にも寛容だったりします。

ハナガササンゴ
水深15m付近にいたLPSのハナガササンゴ。UVライトを当てるとマウスが赤く変化した(撮影地・愛媛県宇和海)

そしてLPSは主に『ユラユラ系』と『プクプク系』の2グループに分けて呼ばれてます

ユラユラ系というのが見た目イソギンチャクのようにポリプが触手状になってる種類。

ハナサンゴ(トーチコーラル)、ナガレハナサンゴ…といったチョウジガイ系1がユラユラ系です。

↑の写真のハナガササンゴもユラユラ系ですね!

そしてプクプク系は触手のようなポリプではなく”風船”のようにふっくらしたボディをしております。

水質の目標値

硝酸塩NO₃:10~20ppm

リン酸塩PO₄:~0.04ppm

ハードコーラルだけどSPSほど敏感ではないので飼育しやすい方です。

リン酸塩もなんやかんや0.1ppmでも全然耐えたりもしますが…低い方がいいですよ。。

水流について

ユラユラ系はポリプがゆっくり左右に揺れるような水流が好まれます。注意したいのは一方向からずーっと水流が当たり続けると弱りやすいです…なので間欠運転(造波モード)ができる水流ポンプで水槽の水を動かせるといいです!

プクプク系は水が留まらずゆっくりと流れているくらいでいいです。注意する点は水流を直接ブチ当てちゃうと弱っちゃいます。

光について

ユラユラ系はPAR80~150くらい

プクプク系はPAR50~100くらい

だいたいこのぐらいの数値ですね!種類によって差はあるので、よくわからない時は暗めの場所に置いてから様子見て少しずつ明るいところに移動して調整することをオススメします。

強い光を求められないので、高いシステムLEDじゃなくても飼育できる可能性はあります。オススメ!

SPS飼育

SPS
SPSフラグ。飼育がしやすいフトトゲサンゴ、ウスコモンサンゴ、メデューササンゴなど
テーブル型ミドリイシ
自然下でテーブル状に大きく成長するミドリイシの仲間(撮影地・高知県大月町)

SPSはサンゴ飼育の中では難しい。要求される環境がハイレベルだしサンゴ自体もデリケートなんですよね。でもそれゆえに何度も挑戦したくなるし、仕上がった時の魅力は他では味わえない…サンゴを始めると自然とSPSに手を出したくなってくるものです…!

流通している多くのSPSは水深5mとかの浅い場所にいるので太陽光もよく届くし、潮汐や波の影響も強いのでそこを再現するためにいろんな工夫が必要になるんですよね。

ミドリイシsp
8m付近にいたミドリイシの一種。青いライトを当てると緑色の色彩に(撮影地・愛媛県宇和海)

水質の目標値

硝酸塩NO₃:2~5ppm

リン酸塩PO₄:0.02~0.04ppm

KH:8~9°dkH

Mg:1300~1400ppm

Ca:430~450ppm

SPSは骨格成長が早いのでKH,Mg,Caにも注意しましょう。

水流について

SPSは基本的に強いランダムな水流がいいです。造波モードがある水流ポンプにはだいたいランダムモードがあるのでそれでもいけますが、複数の水流ポンプを使って複雑な波にアレンジするのがいいですね。

複数ポンプの波をぶつけ合ってランダムな流れを作るんです。自分なりに作った設定で上手に育つと喜びもひとしおです笑

なぜこんなに水流が大事になるかというと

木の枝のように育つSPSの枝間にも水流を当ててやることで酸素や栄養を届けたり、そこに溜まった排泄物などを吹き飛ばしてあげることで元気に育ちます。

なお、テーブル状に育った状態だとデトリタス(汚れとか排泄物)が溜まりやすくなるので水流造りが難しくなります…テーブルの上で水流同士をぶつけて下降流を作って当てることでテーブル上に汚れが溜まらないようにしてあげる必要があります。けっこう難しい…

光について

最低でもPAR200以上は確保したいところ。だいたいPAR300~500の間くらいの環境で維持したいところですので、水槽だと水面近くの配置が多くなります。

強い光が必要な種類だとPAR700付近とも聞いたことあります…暑そうです…こんだけPAR高いと強光障害が怖いです…

ソフトコーラルの飼育

ソフトコーラル『スターポリプ』
中央の緑の芝生のようなのがソフトコーラルの代表種『スターポリプ』(右上はLPSのハナブササンゴ)

ソフトコーラルはLPS、SPSよりは簡単なものが多いです。生息域も浅場から深場まで幅広い印象。深場になると陰日性ソフトコーラルが増えますね。

ただソフトコーラルっていろんな姿形をしてて種類が多いので、一概には言いにくいところがあります…簡単な種類は多いものの、マイナーなものはけっこう難しくなります…

とはいえ一般的に流通しているソフトは簡単なものが多いですよ~!今回は簡単な種類を想定にしたポイントにしてます。

水質の目標値

硝酸塩NO₃:10~30ppm

リン酸塩PO₄:~0.1ppm

こんな感じ。いちおう書きましたが、硝酸塩は気にしなくてもいいくらいの印象ではありますね。。

水流について

これは「ほぼ無くてもいい!」って種類もいれば「強めの水流当てた方がいい」って種類もいまして…。ほんとマチマチですね。

一つ感触を言うなら「造波モード付水流ポンプはいらないかも」という印象です。モード変更無しの通常水流ポンプだけあればどうにかなる種類が多いと思いますね~

光について

コレもマチマチではありますが…全体的には強い光がいらないものが多いですかね。PAR50~200までの環境を準備できれば大丈夫って感じですかね~

【まとめ】

LPSのポイント

水質:硝酸塩10~20、リン酸塩0.04

水流:弱めでもいい。ゆっくり左右に揺れるぐらい。造波モード付水流ポンプが欲しい

光:弱めでいい。ユラユラ系PAR80~150、プクプク系PAR50~100

SPSのポイント

水質:硝酸塩2~5、リン酸塩0.02~0.04。KH,Mg,Caも下がり過ぎないよう。

水流:強めの水流。ランダムな波。複数の水流ポンプがあるといい。

光:PAR300~500

ソフトコーラルのポイント

水質:硝酸塩10~30、リン酸塩~0.1

水流:マチマチ。造波モード付水流ポンプ無くても飼えるものが多い

光:マチマチだがPAR50~200くらい

以上、このような感じですね!

  1. チョウジガイ系とは言われているが、分類学上はハナサンゴは『ハナサンゴ科』で『チョウジガイ科』に属するのは別のサンゴ。ナガレハナサンゴもチョウジガイ科ではない。 ↩︎

この記事の著者

AQUASCAPE

首都圏でアクアリウムの大手メンテナンス会社に勤務し2000回以上のメンテナンスを経験。
アクアリウムの魅力を広げるため初心者向けのコンテンツからディープな話まで幅広く情報発信をしている。
個人宅の水槽からオフィス・クリニックの水槽まで、前職の経験に基づいたアドバイスを提供していきます。
1991年生まれ。

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