濾材の掃除について
こんにちは、いつも閲覧ありがとうございます!
愛媛の水槽メンテナンスサービス業者、AQUASCAPEです。
今回は濾材の掃除について話そうと思います。
濾材は掃除するべき?
普通に考えれば「時々掃除するもんでしょ?」って思いますが、
アクアリウムにおいて濾材の掃除についてはよく考えてやらないといけないもんなんです。
まず掃除すべきかどうかについては【掃除は必要】と言えます。
問題になるのはその頻度。
「どのぐらいの頻度で掃除すればいいですか!?」ってところになるんですが…
濾材はどのぐらいの頻度で掃除する?
よくこの手の質問は受けたことがあります。
実際メンテナンス業者の管理としては
- 水草水槽は3か月に1回
- 海水魚水槽は1年に1回やるかどうか
このようなルーティンで掃除して維持はしておりまして、
だいたいはこの頻度で成功したパターンが多いです。
勿論 毎回作業時に確認して必要あらばこの頻度より早く掃除したり見送って先延ばしにすることもありますが、だいたいの目安で参考にしていただければと思います。
「水草水槽(淡水水槽)と海水魚水槽で頻度が分かれているのはなぜ?」と思われるでしょう。
これはバクテリアによるところにが大きくて、
濾材を掃除すると汚れを除去できますが、同時にバクテリアも大量に除去しているんです。
海水魚水槽においてバクテリアの減少はかなり影響が出るので、水草水槽より掃除には慎重になった方がいいです。
なお、濾材の清掃頻度は外部フィルターもオーバーフロー水槽も同じくらいの頻度で考えていいです。
オーバーフロー水槽だったら数年掃除しなくてもいいくらいじゃないでしょうか。
ということでここまで、濾材掃除の頻度の話でした。
ただ、「○か月に1回」とか”頻度”で考えるのは少し危ういかもしれないです…。
頻度より状態を見るべし!
掃除の頻度はよくある質問なので、とりあえずの模範解答をしましたが、
実のところ頻度に囚われてルーティンで掃除をするのは危険だと思っております…
そこで濾材を掃除する目的から考えてみましょう!
「なぜ濾材を掃除するのか?」それは
- 汚れで目詰まりして流量低下・淀みを防ぐ
- 汚れや淀みに住み着く悪性のバクテリアを除去する
ざっとこんな目的じゃないでしょうか?そして掃除のデメリットが
- バクテリアを大量に捨てることになる
ってことです。このあたりのバランスを考えて掃除の判断をしないといけません。
なのでただルーティンで掃除してると
「水槽に不具合も無いし濾材の目詰まりも無いのに バクテリアだけ大量に捨ててしまう」という失敗をしてしまいます。。
なので外部フィルターでもオーバーフロー水槽の濾過槽でも
- 「濾材にヘドロが溜まって詰まってきている」
- 「水槽内で何かしらトラブルが起きてて解決しない」
など何かしらの症状が発生しない限りは濾材の掃除はしなくてもいいでしょう。
ホントに掃除しなくていいの?
これは過去の経験談ですが、
海水魚水槽を設置してから1年経過したとき、それまで特にコケが出やすいとかの不具合は全く無かったのですが
「1年経ったし外部フィルターの掃除をしよう」ということでフィルターの濾材掃除をしました。
すると翌月に伺うと水槽が茶ゴケまみれになってました…
典型的なバクテリア不足のパターンですね…
なので海水魚水槽においては『特に不具合が無いのなら濾材はいじらない』ってことをオススメします。
濾材の掃除方法
そういうわけで意外とデリケートな濾材。こちらの掃除方法について。
濾材はリング濾材や樹脂製濾材のようなタイプを例にしますが、
- 水槽の水=飼育水を使う!水道水では絶対に洗わない
- 軽くゆすぐ程度でOK。米研ぎのようにガチャガチャかき混ぜなくていい
このあたりを意識してもらえればOKです!
どちらも理由は「バクテリアの減少を最小限に抑える」ためです。
バクテリアは水道水など慣れない水に触れるとダメになります、水道水のカルキ(塩素)もNGです。
そして濾材は完全にキレイにしなくて大丈夫、それしちゃうとバクテリアが全部追い出されちゃうので…洗った水が少し濁ってるくらいでいいです。


そして筆者オススメのバイオメディアのようなスポンジ濾材については
- 飼育水で何回かクシュクシュ揉んで表面の汚れを落とす
このぐらいで大丈夫です!とってもラクです。

【まとめ】
- 濾材はたまーに掃除する程度でいい
- 水槽や濾材の状態を見て判断しよう!
- 水槽で不具合がある時や、濾材に汚れが詰まってるときは掃除するといい
- 水道水で洗ったり、しっかり洗いすぎるのはNG
以上のことを意識して濾材を管理していきましょう!
アナタのアクアライフがより良いものになると幸いです!!

